はじめに

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ
今回の相談者は、1歳の子をもつ共働きの39歳の女性。5年後くらいに戸建ての購入を考えていますが、教育資金・老後資金・住宅資金をどんな割合で貯めていけばいいのかわからないといいます。プロが教える貯蓄バランスの決め方は? FPの渡邊裕介氏がお答えします。

39歳、公務員として働いています。夫(33歳)は会社員、子どもは1歳になります。実母(65歳)とは同居していますが、健在は健康で、今後も生活費を入れてもらうつもりはありません。

戸建てを5年後くらいには購入したいと考えていますが、いくらくらいの物件を購入していいかもわからないうえに、頭金がなかなか貯まりません。

現在、ネット情報を元に「教育資金」「老後資金」「住宅資金」を分けて預金していますが、貯める割り振りが間違っていないかが不安です。どのように決めればよいでしょうか?

●老後資金
夫:企業型確定拠出年金月2万7,500円、退職金 2,000万円
妻:iDeCo 月1万3,000円、退職金1,000万円、ドル建て終身保険(65歳満期)1,000万円

●教育資金:
・ドル建て個人年金10年満期 月1万5,000円
・つみたてNISA 月3万3,000円
・年間50万円貯金(賞与から)
・児童手当全て貯金

なお、私は持病があり定期的に通院中。万が一働けなくなった時のために毎月7万円の保険収入が56歳頃まであり。これは現在も受け取っていますが、収入には入れておらず、今後一部を資産運用費に回そうと考えています。

【相談者プロフィール】
・女性、39歳、公務員
・同居家族について:
 夫(33歳)/会社員(一部上場企業)、月収30万円
 妻(39歳)/公務員、月収20万円 
 子ども(1歳)、妻母(65歳)無職
・住居の形態:賃貸(兵庫県)
・毎月の世帯の手取り金額:50万円
・年間の世帯の手取りボーナス額:200万円
・毎月の世帯の支出の目安:35万円

【毎月の支出の内訳】
・住居費:12万2,000円
・食費:4万円
・水道光熱費:2万3,000円
・教育費:1万7,000円
・保険料:2万円
・通信費:7,000円
・車両費:3万円
・お小遣い:4万円
・その他:5万円

【資産状況】
・毎月の貯蓄額:10万円
・ボーナスからの年間貯蓄額:150万円
・現在の貯金総額(投資分は含まない):1,000万円
・現在の投資総額:1,000万円
・現在の負債総額:なし

渡邊:こんにちは、ファイナンシャルプランナーの渡邊です。今回は、住宅購入の適正金額および「教育資金準備」「老後資金準備」とのバランスのご相談です。

現在、しっかりと「教育資金」「老後資金」「住宅資金」に分けて貯蓄されているとのことで、素晴らしいですね。その割り振りの適正金額について、また5年後の住宅購入について整理しながら考えていきたいと思います。

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