はじめに

貯めるお金を決めるための手順は?

この、貯める割り振りが間違っていないかどうか、適正かどうかは、目標を次の順序ではっきりさせることで明確になります。

(1)目標の優先順位
(2)目標の時期
(3)目標の金額

ご相談者の場合の優先順位を以下のように設定してみます。

1位 教育費
2位 老後資金
3位 住宅資金

今のペースでいつまでにいくら貯まる?

まず、教育費の準備を最優先に考える場合、いつまでにいくら必要でしょうか。「小学校から私立に行かせたい」、または「中高までは公立で大学は私立」など、希望する教育によって準備する期間や金額が変わってきます。まずここをしっかりと考えてみましょう。

ご相談者は、年間約120万の教育費準備をしています。これを継続出来れば中学校に上がるまでには、1,500万円近い貯蓄が出来る計算になります。中学校~大学までオール私立だとしても準備出来てしまう計算になります。

次に老後資金です。企業型確定拠出年金やiDeCoとは別に、それぞれ会社からの退職金があるようです。保険での準備を合わせると、それだけで夫婦合わせて4,000万円になります。

教育・老後資金はバランスを見て下げてもよい

まず、教育費や老後を考えた場合、現状では十分貯蓄が出来ていると考えられます。どのような住居を購入したいか、どのような生活をしていきたいかによっては、もう少し教育費準備や老後資金準備の金額を下げても良い可能性もあります。

特にiDeCoについては、節税効果や運用益非課税など税的メリットも大きいですが、60歳まで引き出せないという制限もあるので、60歳以上の準備がそれ以外で十分だと考えられる場合は、得策ではなくなります。

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