はじめに
外貨建て株式やETFで持つ
外国株式を外貨建てで取得することでも外貨を持てます。米国株式や米国ETFなどをUSドル建てで買う、といった方法です。
手数料の安いネット系の証券会社でも、円で米国の株やETFを買う時に1米ドルあたり25銭程の手数料がかかるところが多いです。先程の住信SBIネット銀行であれば、1ドルあたり0.4円の手数料で購入できるので、米国株やETFを用意周到に買うのであれば、まず住信SBIネット銀行で円をドルに変えてから、SBI証券に移して購入すると為替手数料をおさえられます。
リスクを理解して長期目線で考えよう
為替の振れ幅はけして緩やかとは言えません。ここ10年でみても、1USドルは70円台から120円を超える場面もありました。ここ5年ほどは110円をはさんだレンジ相場になっていますが、1年で10%20%動くことは容易に考えられます。
外貨を持つということは、こういった為替の影響を強く受けるということです。ただ現金として外貨を持つだけではなく、運用を組み込む、すなわち株式の成長で為替変動の影響を吸収できる場合があります。
円高時に外貨建ての運用資産をもてば円安時には、運用益に加えて為替の利益も享受することも可能です。当然、円安時に仕込んで、株価も下がり円高に振れればダブルパンチを受けることになりますので、自分のリスク許容度を考えて資産を配分するとい良いでしょう。
外貨を初めて持つならば、まず検討するのはUSドルが良いと思いますが、ご紹介した通り様々な取得方法があります。為替手数料を抑えることや、為替リスクがあることを理解した上で、長期目線で円だけでない通貨分散を考えてみてはいかがでしょうか。
引用した金融機関の金利や各種手数料、さらに為替相場水準はいずれも2021年10月時点のものです。取引をする際には、必ず最新の情報をご確認ください。