はじめに

今の収入と生活レベルを維持すれば全く心配いりません

生活費がかなり高いと書かれていますが、全くそんなことはありません。生活費を上手に抑えており、手取り収入の約16%も個人年金保険やiDeCo、つみたてNISAに積立して順調に資産形成できていますので安心してください。

保育料がかかる間は少々貯蓄力が落ちますが、3歳以降保育料がかからなくなると貯蓄がぐんと進み、お子様が大学入学時には資産総額は4,000万円を超えています。理系とのことで大学院も考慮したのですが、大学、大学院時代は貯蓄で乗り切り、老後資金も問題なく準備できています。毎月のお金の使い方を拝見しても、大きなムダづかいはなく、これ以上減らすところは見当たりません。ただし、ボーナスの使い道がわからないので、見直せるとしたらボーナスになるでしょう。ご自身で振り返っていただけたらと思います。

老後についてはご相談者様も64歳まで働き続けられると、より減少の角度を抑えられます。また、iDeCoやつみたてNISAについては運用益を加味していないため、成果によって資産はもっと増やせるでしょう。

個人年金保険料やiDeCo、つみたてNISAの投資資金は銀行口座から引き落とされるため、口座残高が減って不安に思うものです。そこで、貯金も投資もひっくるめて、資産全体で管理することをおすすめします。銀行口座、証券会社口座や保険について情報を取得できる家計簿アプリを活用すると、一目で資産を把握できとても便利ですので、もし使われていない場合はぜひ検討してみてくださいね。

ただし収入が減った場合は赤信号

旦那様がご病気をされたこともあり、世帯収入が下がった場合も試算したところ、今のままでは手元資金はショートする結果に。資産形成より手元に資金を残すことを優先しましょう。たとえばつみたてNISAは中止、個人年金保険についても「払済」の手続きをして払込をストップするか、少し損はしますが解約しても良いでしょう。ボーナスの使い道も見直す余地があるかも知れません。iDeCoについては続けられなくなったら、掛金払込を減らす、またはストップすることができます。

また、ご相談者様に限らず、どの家庭でも収入減リスクはあり得ます。万が一に備え、世帯収入を出来る限り保つ方法を、早いうちから考えておくと安心です。たとえば、ご相談者様のお勤め先が、副業OKの会社であれば、できることがないか育休中にアイデアを練ってみてはいかがでしょうか。副業NGであっても、アンケートサイトへの回答やオークション出品、ブログライターなど本業に支障をきたさない、また税務申告不要の範囲でできることはありますので、ぜひ調べてみてくださいね。もちろん、お勤め先でのキャリアアップを目指すのも大賛成です。

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