はじめに

様々な仕組みを活用した「強制貯蓄」

特にご相談者の場合は、月々の生活費が赤字でボーナスもほぼ使い切っています。教育費負担が重くなる前に生活の改善をおススメします。

強制貯蓄の方法としては、銀行の自動積立定期やお勤め先に財形貯蓄などがあれば、毎月定額を別口座で積み立てていくことが出来るので効果的です。また、貯蓄性の保険の活用もひとつの選択肢ですが、保険の種類によって利率や期間などが様々なので、貯蓄の目的によって積み立てる金額設定を間違えないようにすることが重要です。

現在のご相談者のご年齢や下のお子さんの年齢を考えると、今から10年が貯蓄出来るチャンスです。その後は、中高と大学が重なる時期に入るので、貯蓄を取り崩す期間となる可能性が高いでしょう。

住宅を購入し、これからの新居生活が楽しみな時期だと思います。だからこそ、生活を見直し、今だけでなく将来に向けて安心な生活が出来るようにしていきたいところです。必要な経済的目標に優先順位を付け、教育費や住宅ローン返済、老後資金準備をするために、貯められる仕組み作りをしていきましょう。

漠然と不安になるよりも、細かくシミュレーションすることから

60歳以降の働き方(収入)や公的年金で受け取れる額の試算、夫婦2人で必要な生活費などを想定した上でより細かくシミュレーションを作成すると、明確な貯蓄額の目安が出てきます。漠然と不安を抱えながら生活するのではなく、具体的なシミュレーションを作成し、貯蓄計画を立てることで、日々の生活に安心が生まれ、結果的により充実した生活に繋がります。ぜひ、住宅購入を良い機会としてください。

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