はじめに

貯金増を目指すなら、支出の見直しを

今のところ、黒字家計ですし、毎月、またはボーナスからも貯金ができています。ですが、退職金がないという点で、老後資金が足りるのかどうか、ご不安になられているようにお見受けします。企業型確定拠出年金制度(DC)はあるものの、それだけでは不十分とお感じなのかもしれません。

退職金分のお金を作ることを考えているのなら、もう少し貯金や投資にお金を回していきたいものです。そのためには、やはり支出の見直しと削減が必要です。

家計表を見ると、食費、日用品代、教育費など、見直しの余地があるのではないかと思います。もちろん、他の費目も削減できるかもしれません。ボーナスの使い方も計画的にできているのではないかと感じるのですが、可能であれば支出の仕方を見直してもよいと思います。

今まで当たり前に支払っていた支出も、振り返ると実はさほど必要ではなかったという場合もあります。必要だと思う支出まで無理に削ることはありません。削減可能な部分だけ、取り組んでみましょう。やれば、支出状況は随分変わるのではないかと思います。

住宅ローンの借り換えや「ふるさと納税」の検討も

また、住宅ローンは金利が少し高めではないかと感じます。調べてみて、良いローンがあれば、借り換えを検討することも良いでしょう。最近は借り換え手数料がおさえられている傾向にあり、金利差が0.5%ほどでも借り換えの効果が出る場合があります。

また、「ふるさと納税」はしたことがあるでしょうか。自治体の米や野菜など特産品をもらうなど、食費の節約につながる利用の仕方もあります。1人では量が多いというときは定期配送もあります。さまざまな方法を使い、工夫しながら支出を減らしてみてください。

DCはぜひ、投資信託を積み立てて

会社では退職金はないものの、DC制度が導入されているとのこと。ここはしっかり活用したいところです。少し前は、DC商品の選び方で一部、元本確保型を入れることが推奨されていたため、定期預金などを持っておられる方が多いのですが、これはもったいないこと。せっかくですから、投資信託、特にインデックスファンドを積み立てていきましょう。

会社のDCでは、どのような商品を扱っているかわかりませんが、インデックスファンドだと日経平均やS&P500など株価の指標に連動するようになっているので、わかりやすいのがメリット。また値動きが少なく、リスク(不確実性)も少ないですし、なんといっても「複利」の恩恵を受けられます。長期保有していれば、大きく減るという可能性は少なく、むしろ増えていく可能性の方が大きいのではないかと思います。

定期預金だと、金利0.002%ほど(2021年11月)とほぼ増えません。投資信託を選ぶと、やり方によっては3~5%の運用益を出せる可能性がありますし、長期保有の恩恵も受けられますから、将来的にお金を膨らませられる可能性があります。商品選びには多少勉強が必要ですが、幅広い銘柄に投資している商品であるかどうかなどを見ながら、選んでいくと良いでしょう。

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