はじめに

所得税と住民税は収入によって異なる

所得税の金額は、1年間の収入の金額をベースにして決まります。具体的には、図のように段階を踏んで計算されます。

まず、給与収入から給与所得控除(フリーランスの経費に当たる部分)を引き、給与所得を計算。次に、給与所得から所得控除を引き、課税所得を算出します。そして、課税所得に応じて5〜45%の税率をかけたものが、所得税額です。

最終的に納める金額は、ここからさらに税額控除を差し引いたものになります。また、住民税は基本的に課税所得の10%+5,000円です。

これは居住地の都道府県・市区町村に納める税金。それぞれ、前年の所得を基準にした「所得割」と課税対象者が同じ金額を負担する「均等割」の2つに分かれています。なお、社会人1年目は住民税がかからず、2年目から差し引かれます。

所得税が決まるしくみを理解できると、納める税額を減らすには「控除を増やせばいい」ということがわかります。課税所得が減れば、それに応じて税額は減ります。

3つの控除のうち、給与所得控除は収入に応じて自動的に決まります。収入は自分の意思だけでは、どうすることもできません。しかし、所得控除は個々の事情に応じて増やせる可能性があります。所得控除が増やせれば、課税所得が下がるので税金が安くなります。

また、税額控除を増やすことができれば、税額を直接減らすことが可能です。

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