はじめに
税負担を軽くする15の所得控除
所得を減らす所得控除は、基礎控除を含めて、全部で15種類あります。
配偶者控除・配偶者特別控除・扶養控除は、収入が少ない人の負担を減らす控除。障害者控除・寡婦控除・ひとり親控除・勤労学生控除は個々の家庭の事情を汲んで税の負担を軽くする控除です。
寄附金控除は国・地方公共団体・特定公益増進法人などに寄附をした場合に使える控除です。控除できる金額は、「その年に支出した特定寄附金の合計額」と「その年の総所得金額等の40%相当額」のどちらか低い額から2,000円を差し引いた金額です。
なお、医療費控除の特例として「セルフメディケーション税制」があります。これは健康診断などを受けている人が、所定の市販薬を購入し、年間合計1万2,000円を超えた場合、8万8,000円までを控除できる制度です。医療費控除とは併用不可ですので、有利な方で申請しましょう。
所得控除のうち、医療費控除・寄附金控除・雑損控除は確定申告が必要です。そのほかは年末調整でOKです。