はじめに
会社員でも確定申告は必要?
実は、会社員が毎月給与から引かれている税額は概算の金額です。そこで、会社は年末調整という手続きを行い、年末に税金の過不足を計算しなおします。そして、多く納めていたら会社員に返金し、少なかったら追加で納税します。調整した金額は、早ければ12月、遅い場合でも翌年1月下旬には返金または納税されます。
フリーランスの場合は、確定申告で税金を計算して、税金を納めますが、会社員は年末調整があるので、基本的には確定申告をする必要はありません。
ただし、年末調整で申告し忘れたものがある場合、5年以内であれば還付申告を行うことで納めすぎた税金を取り戻せます。
原則、会社員は確定申告不要ですが、中には確定申告が必要な方もいます。
「給与が2,000万円を超えている」「副業による所得が20万円を超えている」「2か所以上の会社から給与をもらっている」などの場合、年末調整では対応不可。自分で確定申告をしなくてはなりません。
また、したほうがおトクになるケースもあります。「退職後、再就職していない(年末調整していない)」などの場合は、面倒でも確定申告をして税金を安くしましょう
『はじめてのお金の基本』 頼藤太希/高山一恵 著
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