はじめに
図表で解説。つみたてNISA制度って?
つみたてNISA制度の概要をまとめると次の表のようになります。
投資可能期間は2042年12月末までですので、2022年からつみたてNISAを始めた場合、最大で21年×40万円で840万円分の枠を利用することが可能です。2022年に投資した分については、2041年末に非課税期間が満了となり、2042年に課税口座(特定口座または一般口座)に払い出されます。つまり、ある一時点において投資している金額は累計800万円が最大となるわけです。
どんな金融商品を扱っているの?
つみたてNISAの対象商品は、金融庁が定めた一定の要件を満たす、長期の積立・分散投資に適した投資信託/ETF(上場投資信託)となります。最新の2021年10月25日に更新されたリストによると、公募投信194本、ETF 7本の合計201本となっています。一般的に販売されている投資信託は5,000本近くあると言われていますので、つみたてNISA対象商品となっただけでも、かなり厳選されているわけです。
これから実際に投資していく商品についてですが、現在4,000万円を貯金でお持ちということですので、高いリターンが期待できる世界の幅広い株式を対象とした投資信託を選ばれるとよいでしょう。積立投資のやりやすさという意味では、ETFよりも投資信託がおすすめです。
図で見るつみたてNISAの投資期間
次に投資の期間について確認していきましょう。つみたてNISAでは20年間非課税で運用することが可能です。例えば、2022年につみたてNISA口座で投資した場合、2041年までの20年間を非課税で運用できることになります。
そして、次の図のように2023年分は2042年まで、2024年分は2043年まで、といった形で、最終的には2042年に投資を行う分までは同じ仕組みで投資ができることになっています(2043年以降にどのような制度になるかは現時点では決まっていません)。
ご自身の年金収入分は余裕があるということですので、今後つみたてNISAを活用していかれるのはよい選択肢かと思います。現在お持ちの貯金を考慮すると、夫名義でのつみたてNISA活用も選択肢になるかと思いますので、ご検討いただければと思います。