はじめに

食費よりも使途不明金の原因追及を

ここまで食費を見直す方法についてお答えしてきましたが、今度はちょっと視点を変えてみましょう。

1歳のお子さんがいる共働き家庭は、みなさんとても忙しく、買い物時間を取ることも調理に時間を割くことも難しい時期です。さらに奥さまは介護職ということですから、体力的にもきつい状況かもしれません。すでにご夫婦で協力し合っていると思いますが、ご夫婦どちらも大変な時期だと思ってください。

ただし、こうした時期はいつまでも続きません。あと2年くらいすれば子育てはだいぶ楽になるはずですから、それまでは食費についてはある程度大目に見て、その他の部分から家計の見直しに手を付けていくというのも一つの方法です。

家計の内訳では、一見すると食費がやはり目を引き、その他にはあまり無駄がないように感じます。しかし、よく見ると「その他=残り分」という項目があります。残り分の金額を計算すると9万7,000円となっており、これだけの金額が使途不明金となっています。

現在、月収32万円に対して支出が35万円と3万円の赤字になっています。「その他」をあと3万円減額できれば、毎月の赤字が解消できるはずです。

ボーナスの使い道も確認して、貯蓄へ

続いてボーナスの使途も確認しましょう。現在、ボーナス貯蓄は0円となっています。ボーナスの使途についても書かれていませんが、もし、毎月の赤字の補填に消えてしまっているのであれば、毎月の「その他=残り分」を減額して赤字が解消できれば、ボーナスから貯蓄ができるようになります。

食費の見直しと並行して、毎月の使途不明金を見直していくと家計の未来はずいぶんと明るくなります。ご夫婦で協力して頑張ってください。

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