はじめに

最優先は現金貯蓄

大学入学時までの「期間限定」で確実に貯めていく必要があるので、学資をつくる上で一番優先するのは現金貯蓄です。学資は子の大学入学資金になるため、基本的には18歳になる年の3月までには現金で用意する必要があります。その期限までに、確実に貯めるために「いつでも引き出せる流動性」と「価値の安定性」が重要になるからです。仮に260万円を2歳から18歳までの16年間で作るとすれば、毎月1万3,542円を貯蓄すればいいことになります。

学資保険ってどう?

教育費を学資保険で貯めようとする方も多いです。学資保険自体は、「増えない」「死亡保障も少ない」ことから、あまり意味をなさない上に途中解約すると元本割れすることがあります。例えば留学など、費用はかかるけれどお子さんの才能をのばすチャンスがあった場合、途中解約しづらくチャンスを逃してしまう可能性もあります。

もし死亡保険が必要であれば、収入保障保険などを活用すればよいと思いますし、資産形成を考えるのであれば、ジュニアNISAやつみたてNISAなどを活用した方がよいので、学資保険は中途半端と言わざるをえません。ただ、最近ではいつ解約しても元本保証してくれる学資保険も出ているので、リスクがないのであれば考えてもいいかもしれません。

投資商品の活用は注意が必要

現金貯蓄では金利が0.001%などで増えずらいので、お子さんが18歳で大学に入学するまでに10年以上時間がある方は、税制優遇の運用資産で効率的に増やす方法もあります。例えば、2023年まではジュニアNISAの制度もあるため、年間80万円までを運用する手もあります。

ただし、運用資産は市況によって上がったり下がったりするものです。万が一大学入学直前に大暴落すると入学金を払えないということもありえるので、景気が良い時に少しずつ引き出していくといいでしょう。また、つみたてNISAの非課税枠を使った運用もありますが、学資用と考えると、非課税期間を使い切るのが難しいため、あまりお勧めできません。むしろ。老後資金を作るために利用した方がよい制度と言えます。

相談者の場合は、ジュニアNISAを活用するのもあり

ご相談者様のケースを考えると、700万円の資産を既に所有しているので、学資分は資産が貯まっている状態です。学資以外の支出予定を考えても十分にお子さんの学費が払えるようであれば、ジュニアNISAで運用して少しリスクをとってもいいでしょう。

2023年までは年に80万円までをジュニアNISAに回せます。ジュニアNISAは、人気がないことから制度として廃止になることが決まっていますが、廃止になることが決まったことで、18歳まで解約ができず、用途も学資に限るという制限がなくなり、「いつでも解約してよい」という使い勝手のよい制度に生まれ変わりました。一考の余地があるサービスになったと思います。

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