はじめに
ローンはどのような条件でしょうか?
ローンは2,950万円ということですが、返済期間や借入金利はどのような条件でしょうか。例えば、2,950万円を45年、1.675%で借りた場合で毎月の返済金額を計算すると、7万7,817円となります。
すでに確認したように、毎月の家賃収入で経費を払った後に残るお金は8万1,700円ですから、そこからローンを返済して最終的に手元に残るお金は月額3,883円となります。次の【表2】を御覧ください。
現在ご主人様は45歳ということですから、ローン返済が完了するのは90歳時点です。それ以降はローン返済がありませんので、家賃収入が手元に残るようになりますが、タイミングとして遅いのではないかと思います。
ローン期間を短くしてシミュレーションしてみる
そこで、借入期間45年を35年に変更して(それでもあまり変わりませんが)計算してみましょう。
すると、毎月の返済額が9万2,875円に上昇するため、毎月7,875円の持ち出しとなってしまいます。毎月追加でお金を払い続ける必要があるわけです。
毎月7,875円を追加で支払い続ければ、ご主人様が80歳の時点でローン返済が完了します。その後は家賃収入をもとに老後の生活費として使っていくのか、その時点で売却してまとまったお金を得るのか、いくつか選択肢があります。
ただ、いずれにしても、しっかりと考えていただきたいのは、何のために投資を行うのか、ということです。
お金は生きているうちしか使えません。よりたくさんのお金を得て使うために投資をして増やしていくというのであれば、人生の何歳くらいの時に使うために投資をしていくのか、iDeCoやNISA、そして不動産投資も含めて、ライフプランとマネープランを一体的に検討していくことが大切です。