はじめに
今から資産運用をするならiDeCoで
4)の「資産運用」は、年齢に応じリスク許容度も低くなっており、無理な投資は禁物です。そこで、現在持っている1,900万円の現金をキープしながら、収入がある期間は毎月8万円の現金貯蓄からiDeCo(個人型確定拠出年金)などの税制優遇制度に資産を振り分けてみるのはいかがでしょうか?
iDeCoであれば、掛け金に対して全額が所得控除を受けられるので、節税対策として所得税や住民税が戻ってきます。ざっくり、5万円を掛け金にすれば、年間60万円の掛け金に対して、所得税5%住民税10%ほどが戻ってくることになりますので、節税効果として年に9万円ほどになります。税金の還付は申請すれば確実に戻ってくるので、やらない手はないでしょう。
また、2022年5月よりiDeCo(個人型確定拠出年金)の拠出可能期間が実質65歳まで引き上げられます。これは国民年金を支払っている人であれば誰でも期間を延長することができます。
iDeCoで運用する際の注意点
しかし、iDeCoは口座維持手数料という名目で毎月170円ほどが金融機関に徴収されてしまいますので、選択する金融商品は「元本保障型」でまったく運用利回りが狙えないものはもったいないと思います。債券も入れた「4資産均等」や「8資産均等」など、株価変動の影響を分散したもので運用するのも手だと思います。
上記は1,900万円の現金がある前提に立っています。現金比率が高いままにできるのであれば全世界や全米の株式インデックスを購入することも検討できると思います。
その他、国民年金基金や小規模企業共済も、所得控除が受けられますが、あまり増えない上に加入期間が短いと小規模企業共済はデメリットが大きいので今回は検討しなくて良いと思います。