はじめに
スキルアップをすれば、収入も上がるはず
「所得を上げる」のは簡単でないということはわかっています。でも、あえて言います。
内閣府の「2021年度国民生活に関する世論調査」によると、18歳〜39歳の人は現在の生活に対して満足している、まあ満足していると回答している人が約6割です。
一方、「今後の生活についてどうなっていくか?」という質問に対して6〜7割の人は、同じようなものと答えています。また、よくなると答えた人は15〜20%で、悪くなると答えた人は、15%ほどです。
このデータでは「同じような状態が続くのかな」と思っている人がもっとも多いということですね。
でも、もっと「自分の可能性に自信をもってもいいのでは」と思います。仕事を10年続けるとビジネス・スキルはアップします。
ただ、10年仕事を続けるにしても、ダラダラ続けるのではなく、スキルアップの意識を持って取り組むことで、より成長できます。成長するとそれにあった収入が得られるようになるものです。もし成長しているのにそれが収入に反映していない場合には、転職なども考えてもいいのではないでしょうか?
自分の能力を過小評価されたままでは損をします。いろいろとチャレンジをしてみるのが大切です。
所得が上がれば貯蓄額を増やせて、年金もアップできる
給与が上がると、厚生年金保険料も上がります。そして、将来に受け取る年金額もアップします。
また、給与が上がるのですから、生活に余裕がでて貯蓄に回せる金額も増えます。
給与が少ないときには、貯蓄にまわせるお金には限界があります。毎月切り詰めても1万円ぐらいしか貯蓄できなかったとします。しかし給与が上がれば、貯蓄に回せるお金も増やすことができます。たとえば10万円ぐらい貯蓄に回せるようになれば、「iDeCo」と「つみたてNISA」の両方を使って、多くの老後資金を準備することができます。
ただ、収入が多くなったからといって、ムダな支出が増えたり浪費に使うのではなく、しっかり管理も必要になりますね。