はじめに
現状の収支による貯蓄額を推測する
まずは現状収支から将来の貯蓄額を推測してみましょう。
【前提条件】
養育費6万円(3万円/1人)は、子ども2人が20歳になるまでとする。退職は65歳としボーナスからの貯蓄も同額できるものとする。
●毎月の貯蓄から
上の子20歳まで7万円×120カ月=840万円
その後、下の子20歳まで4万円×36カ月=144万円
●ボーナスから
相談者様65歳まで60万円×24年=1,440万円
●児童手当
上の子1万円×60カ月(10~15歳)=60万円
下の子1万円×96カ月(7~15歳)=96万円
●現在の貯蓄額2,000万円からつみたてNISAへ年間40万円×20年間振り替えを行う。(平均3%で運用できたとしたら270万円ほどの運用益を手にすることもできそうです)
これらの試算をもとに、まずは教育資金の確保から考えていきます。
大学の費用は、自宅通学か一人暮らしかで270万円の違い
現在の教育費の支出から教育熱心な様子が伺えますが、高校までは公立とし家計からやりくりするものとします。確保したい教育資金は大学の学費とし、「自宅通学」と「一人暮らし」の場合でみていきましょう。
それぞれの調査結果から、私立理系の一人暮らしとした場合で1,050万円、同じく自宅通学であれば780万円となりました。
前項の貯蓄予測より、毎月の積立て984万円、児童手当156万円、学資および終身保険の700万円をすべて子ども2人の教育資金に充てると1,840万円となり、一人当たり900万円が確保できます。
教育費は親がいくらまで準備すると金額を決め、それ以上かかる分はお子さん本人が奨学金を利用することも視野にいれ、勉強にスポーツに励むような教育方針をとっていくのも良いと感じます。
では、次に住宅購入を考えてみましょう。