はじめに
「一生の安心感」が違う
次に、住む場所は一生必要だということを押さえておきましょう。
マイホームの場合、ローンを完済すれば、固定資産税のほか、マンションなら修繕積立金や管理費、戸建ての場合は各種修繕費などがかかりますが、毎月の大きな住居費の負担はなくなります。つまり、マイホームは将来までの家賃の一部を早めに負担していると考えてもよいでしょう。
一方で賃貸住まいの場合は、家賃が一生かかり続けるという、心理的な不安がどうしてもつきまといます。「将来は実家が空き家になるので住む」といった予定があればよいですが、そうでなければ、住居費が一生かかると頭に入れておく必要があります。
「カスタマイズの可否やグレード」が違う
マイホームの場合は、注文住宅の場合はゼロから住まいの形を考えることもできますし、マンションでは壁に穴をあけたりといったこともできます。
一方で賃貸住まいの場合は、カスタマイズに制限があり、自分が住まいの状況に合わせていく必要性が高くなります。
また、一般的には住まいのグレード(設備や共用施設等)としては、賃貸物件よりも、分譲のもののほうが高いケースも多く、住み心地は分譲の方がよいことが多いでしょう。
とはいえ、賃貸住まいで、気に入らない点があった場合は、違う住まいに引っ越すこともできるので、賃貸ならではの“融通度”を上手に活用することもできます。