はじめに

60歳時点ではおよそ3000万円以上貯められている

それでは、相談者のプロフィールをもとに検証していきます。相談者の状況を確認すると、毎月の手取り金額が32万円、毎月の支出目安が22万円とあります。ということは、毎月の貯蓄は10万円程度であると思われます。うち、個人年金に2万1,000円、投資信託に8万円を費やしているとわかります。単純な貯蓄はなく、年金と投資信託にまわしていると思われます。

仮にまったく増えない(利回り0%)という保守的な状況で考えてみましょう。年間120万円の資産増加となり、60歳まで継続できるとすると2,400万円これから貯めることができます。いまある貯金が260万円、投資総額が613万円ですから、まったく増えないとしても3,273万円が60歳前後の段階であると考えることができます。もちろん、年1~3%でも継続して増えるのであれば、さらに資産は増加することになります。

この他、65歳や70歳まで継続して働くのであれば、さらに貯蓄などを増やすこともできると思われます。こうして考えてみるとお分かりのように、老後資金2,000万円問題など関係なく、老後資金を貯めることができるだろうということがわかります。

90歳まで生きるとしても老後資金は足りる計算

また、ねんきんネットの試算からみてもわかるように、月14万3,000円+月8,000円の合計15万1,000円の年金が受け取れることがわかります。仮にこの金額を受け取れるとし、毎月の支出が現在の22万円で変わらないとすると、おおよそ月々7万円不足します。男性の平均寿命が81.64歳(2020年)であり、少し長めに見積もって90歳まで生きたとすると、65歳から25年間で年84万円×25年=2,100万円不足すると試算できます。しかしながら、相談者の場合、60歳前後で3,273万円あるならば、この不足額は解消でき、問題ないことがわかります。

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