はじめに
夫の出張時などの食費などは家計からは出さずに任せよう
前述の結果を少しでも改善するにはどうすればよいでしょうか。
現在、夫の出張時など不在時の食費を月6万円として家計から出しているとのことですが、夫に「家計に入れてくれた分以外は自由に使っていいから、自分の食費は自分で出して」と頼むのが一つの案です。この6万円の出費がなくなるだけで、先ほどのシミュレーション結果は以下のようにグンと改善します。
死亡保障はあったほうがよい
ご相談者様が心配されているように、お子様誕生後はご夫婦とも死亡保障があるとよいでしょう。むしろ、資産があるため医療保障は不要と感じます。
ご相談者のご夫婦の場合、夫に万が一のことがあったら、妻は遺族基礎年金(お子様が高校を卒業するまで)と遺族厚生年金を受け取れるため、高額な死亡保障は不要です。遺族基礎年金には子の加算がつき、年100万1,600円(令和4年度価額/子1人の場合)になります。遺族厚生年金は亡くなった方の老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3となり、夫の過去勤務における年収の12分の1を60万円とした場合、ざっくりですが年74万円ほどとなり、併せて年174万1,600円。1カ月14万5,000円ほど受け取れますが、今の夫の手取り収入よりは大きく下がります。※遺族厚生年金の計算における被保険者期間は300月として試算
妻自身が働いたとしても、足りないと思われる金額分、掛け捨ての収入保障保険で備えることをおすすめします。もし夫60歳満期で、年金月額10万円の契約の場合、保険会社にもよりますが、月3,000円くらいの保険料で入れます。
ちなみに、妻の収入保障保険もぜひ検討を。「妻にも死亡保障が必要?」と思われるかも知れませんが、所得制限によって、夫は遺族年金を受け取れない可能性が高いことと、出張など不在がちで、シッターや家事代行などにお金がかかることもあり、加入しておくと安心でしょう。前試算と同条件で、妻の場合は年齢が低いことと女性のほうが死亡保険は安いため、月2,200円程度で収入保障保険に入れます。