はじめに

大金持ちは「ポケットティッシュのコレクター」!?

なお、お金は「あればあっただけ、いくらでもあるに越したことはない」と思うかもしれませんが、それは錯覚です。お金は、いくらあっても、つかわないのなら、なくても同じですし、紙切れと同じです

ウォーレン・バフェット氏は数兆円の資産を保有しているそうですが、そんなにあっても、つかわない分は、紙切れと同じです。このことをお伝えする際に、私はいつも「ポケットティッシュのコレクター」のお話をしています。

熱烈な「ポケットティッシュのコレクター」がいるとします。そして、驚異的な数のポケットティッシュを収集したとします。満タンの引っ越し用の段ボール箱で、数千個もの量を貯め込んだとします。これって、つかいますか? つかい切れますか?

ポケットティッシュって、普通は一つをつかい切るのには数日~数週間かかりますよね。花粉症の人は1日で何個もつかうかもしれませんが。そして、このポケットティッシュ一つが、「100万円の札束」だと思ってください。「100万円の札束」をつかうとすれば、少なくとも数日~数週間はかかりますよね。浪費癖のある人だと、1日に何個もつかうかもしれませんが。

しかし、満タンの引っ越し用の段ボール箱で、数千個もの量は、さすがにつかい切れませんね。莫大な量のポケットティッシュは、その所有者が死んだ時に、発展途上国か施設に寄付してオシマイですよね。

それがバフェット氏のお金です。お金も、つかわない分は、紙切れと同じです。

ちなみにバフェット氏は、自身が亡くなったあとは、子供や孫が生きていくのに困らない金額(いくらかはわかりかねますが、たぶん数十億円)を子供や孫に遺して、あとの数兆円はビル&メリンダ・ゲイツ財団に寄付するそうです。「趣味で集めまくったけどつかい切れないポケットティッシュ(=紙切れ)」を、発展途上国か施設に寄付するような感じですね。

お金が足りないうちは「世の中はお金」になってしまいますが、普通に暮らすことができれば、お金のことはあまり考えずに、好きなことかイヤじゃないことを仕事にして生きていったほうが楽しいですし、結果的にお金もたくさん貯まります。

「こういう仕事がしたい」とか「こんな生活がしたい」といった「夢」を描いて、それを追いかける人生は楽しいのです。

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