はじめに
扶養内でパートの時間を増やした場合は
パートの時間を今より増やす、ただし扶養の範囲内には納めるケースを考えてみましょう。毎月3万3,000円、年間では40万円妻の収入が増えた(世帯収入も40万円増加)としましょう。60歳までの累計では760万円になります。760万円の経済的なゆとりを取るか、子どもとの時間を重視するかですが、ご自身の気持ちや考えだけで判断するのではなく、ご家族の率直な気持ちを聞いてみることも大事ではないでしょうか? 妻が仕事の時間を増やすには、夫に家事・育児の分担を増やしてもらう必要がありますし、お子さんたちが、お母さんが外で働く時間が増えることについてどう思うのかも、聞いてみてはいかがでしょうか。
仕事を増やすなら、働き方を今後どうしていくべきか
仕事は医療系専門職とのことですので、パートの時間を増やしたい、さらには正社員として仕事に復帰したいと思ったときも、有利に働きそうですね。
子どもが小学生の間は、親子で外出したり、一緒に過ごしたりすることがもっともスムーズで楽しい時期です。今、そしてこれからの数年間がまさにその期間ですから大事にしたいですよね。中学生以上になると、親とは一緒に外出したくない、友達と一緒の方がいいなど、子どもによっては思春期特有の反抗心や自立心が生まれてきます。一方で、養育費・教育費は次第に増えていきます。
子どもの成長にともなって、自分の時間や仕事の時間を増やしていくことを検討してはいかがでしょうか。将来、正社員など扶養の範囲を超えて働くことになれば、世帯収入はさらに増加して、教育や生活の選択肢も広がります。2人のお子さんが中学生と高校生になる6年後に正社員に復帰し、少なめに見積もって年収240万円程度のケースを考えてみましょう。手取りが200万円程度で今よりも140万円妻の年収が増える(世帯年収も同)と、60歳までの13年では1,820万円になります。
増えた収入は、半分程度を支出に、残りは貯蓄に回すと安定すると思いますが、どれくらいの比率にするかは状況に合わせて判断してください。
子どもが独立した後の老後も、寿命が伸びた現在ではとても長くなります。そういったことも考えての今回のご相談ですね。現状維持のケースで紹介した通り、貯蓄のぺースは今の状況を維持することが必須です。その上で、ご自身の気持ちと、ご家族の状況に合わせて選択するのがよさそうです。
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