はじめに
つみたてNISAの商品(1)「投資信託」は株や債券のバラエティーパック
「投資信託」とは、投資家から集めたお金を一つの資金としてまとめ、「ファンドマネージャー」と呼ばれる資金運用の専門家が株や債券、不動産、コモディティなどに投資し、運用する商品です。
株式のみを対象とした投資信託なら、いろいろな企業の株を詰め合わせセットにした〝株のバラエティーパック〟のイメージです。
多数の投資家がお金を出し合うので安く買える
たとえばトヨタ自動車という企業の株だけしか買わないとしたら、自分の資産をトヨタ自動車1社だけに委ねていることになり、かなりハイリスクです。たまごを一つの籠に盛っている状態ですね。
しかし株の投資信託にしたら、トヨタという株も、ソフトバンクという株も、ファーストリテイリングという株も楽しめます(どんな会社の株が入っているかは、その投資信託によります)。リスクを分散できるんですね。
また、株の中には値段が高すぎて買いたくても手の届かない銘柄がたくさんあります。でも投資信託は多数の投資家がお金を出し合うので、高額な株でも安く買うことができます。
つみたてNISAでは、国内の投資信託だけでなく、海外の投資信託を買うこともできます。
つみたてNISAの商品(2)「ETF」は上場している投資信託
ETFを日本語に訳すと、「株価指数連動型上場投資信託」(Exchange TradedFunds) です。一般の投資信託は東京証券取引所などに上場していませんが、ETFは上場している投資信託です。
ETFが目指すのは指数に連動する運用成績
ETFが目指しているのは、日経平均株価(日経225)や東証株価指数(TOPIX)といった「指数」に連動する運用成績です。
投資信託のインデックスファンドとそっくりですよね。
でもETFは上場しているので、マーケットが開いている間は株と同じように売買できます。
アメリカ株の代表的な指数「ダウ平均株価」や「S&P500指数」に連動させている銘柄もあります。
また、銘柄の前に付いているMAXIS、ⅰシェアーズ、ダイワといった言葉は運用している会社の名前です。同じ指数に連動させていても、運用会社によって手数料が違ってくるのでチェックしてみてくださいね。
イラスト (C)林 香世子