はじめに

つみたてNISAにおすすめの商品のポイント

つみたてNISAを始めるにあたって悩むのが、どんな商品に投資すればいいのかですよね。私がチェックしているポイントは次の5つです。

POINT(1)インデックスファンドがおすすめ

「インデックスファンド」とは、市場平均への連動を目指す運用スタイルのことです。

株式なら株式、債券なら債券の平均値に合わせるような動きを目指し、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)、アメリカのダウやS&P500といったベンチマークに連動させて、プロがファンドに組み込む株式の入れ替えなどを行います。

インデックスファンドはファンドを動かす手間が容易なため、手数料が安いのでおすすめします。

ベンチマークを上回るような運用成績を目指すスタイルが「アクティブファンド」です。こちらは運用が難しく、そこに対してコストがかかるため手数料が高めです。

ちなみに投資信託では3つの手数料がかかります。

(1)信託報酬:運用にかかる手数料。銘柄を保有している間ずっとかかるので、必ずチェックしてください。信託報酬が1%以上の銘柄は、コストが高いので避けるべき。

(2)購入時手数料:購入するときにかかる費用。つみたてNISAではすべて無料(ノーロード)です。

(3)信託財産留保額:解約の際にかかる手数料です。

POINT(2) 投資対象は「株式のみを対象とした投資信託」

投資信託には、企業の株式のみを対象としたものと、株式、債券、REITなど複数資産を対象とした「バランス型」があります。

少額をコツコツ積み立てるなら、リスクが高めだけどその分リターンも狙える「株式のみを対象とした投資信託」がおすすめです。

POINT(3) 投資地域は「全世界」

投資信託では、銘柄ごとに投資対象の地域が決まっています。

日本、全世界、米国、先進国、新興国とあり、私のイチオシは全世界です。もちろん米国対象の商品はGAFAMなどグローバル企業の牽引によって、これまでの実績はリターンが高いです。しかし、世界株にはアメリカのほか、日本、そしてインドや中国など、これから伸びしろがある国々が入っています。長期に投資する場合、より期待が持てるため、米国か全世界かどちらか一つを選ぶなら、私は全世界を選びます。

POINT(4) トータルリターンはどのくらいか

過去の投資で得られたトータルの収益が総合的にどれだけあったのかを示す数字です。ただし、インデックスファンドに投資する場合は、あまり気にすることはありません。

もしアクティブファンドに投資するのであれば、インデックスファンドの実績よりトータルリターンが高い数字であることが求められます。そうでないと、手数料の高いアクティブファンドに投資するメリットはなくなってしまいます。

手数料を考えると、アクティブファンドとインデックスファンドのリターンの差が4%はほしいところです。

POINT(5) 投資残高(純資産残高)が多い

投資残高(純資産残高)とは、投資信託の規模を示す数字です。多くの人が買う投資信託は、当然投資残高が増えていきます。つまり、投資残高が多い=その投資信託の人気がある、ということ。人気のある投資信託には、優秀なファンドマネージャーがつくので運用成績も期待できます。

ただし、純資産残高が大きくなりすぎると、投資先がどうしても時価総額の大きな大型株に偏ってくることは知っておいてください。

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