はじめに

療養後、ペースダウンして働き続けましょう

そろそろまとめに入りましょう。現在の体調を考えると、すぐにでも療養生活に入ることをお勧めするのは最初に書いた通りです。その間、傷病手当金を忘れずに受給するようにしてください。

療養がうまくいったら、そのまま現在の職場に戻るのがベストな選択です。給与も今の水準に戻りますし、仕事も慣れているので、体調さえ戻れば経済的にはそれが一番安心です。

とはいえ、さまざまな事情で今の職場に戻るのが難しいこともあるでしょう。その場合は、体に無理のない範囲内で、別の職場を探しましょう。うまく正社員の仕事が見つかればいいですが、フルタイムが体調的にも厳しい場合には、パートやアルバイト、派遣社員なども選択肢に入ります。とにかく体に無理のない範囲で、月に数万円でも働きましょう。可能であれば、勤務先の社会保険に加入できるレベル(会社の規模により、年収106万円以上もしくは年収130万円以上)まで働いて、社会保険に加入して、65歳以降も可能な限り働き続けることで、将来の年金額を増やすことができます。

老後のライフプランは、あまりぎりぎりだと何かあったときに対処ができません。別居中の親の世話や、住宅の改修などにお金がかかる可能性もありますし、療養のための治療費が想定外にかかる可能性もあります。多少の余裕資金をいつも持っていられるように、ゆるくても長く働く道を探ってみてください。

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