はじめに

家計管理からみた住宅ローンの「返せる額」はいくら?

相談者の現在の家賃は、家族所有のために月5万円と低家賃です。家賃と住宅ローンの返済額が同額だと、これまでと変わらず生活できます。しかしさきほどのシミュレーションの毎月返済額16.8万円は、家賃との差額11.8万円(=16.8万円-5万円)を余計に貯蓄から出さねばなりません。現在の貯蓄率は27%(=23万円÷85万円×100)と立派ですが、毎月返済額16.8万円とすると、貯蓄率がぐんと減ってしまうでしょう。

ただ現在の負債総額130万円は今年中に完済とのこと。そうすると来年からその返済額分を住宅ローンにまわすと、毎月約16万円の返済は可能になります。

家計管理から教育費もチェックしよう!

長女は現在小3で、中学受験に向けて塾通いも始まっているとか。塾代は学年が上がるにつれ高くなります。さらに小学6年になると、夏期講習や冬期講習や直前講習などもあり、驚くくらい高額になります。

次女も同じように小3から塾に通うとなれば、【図2】のように小6と小3の年にはダブルで塾代が必要です。しかし小4から始めると塾代が重ならなくてすみます。このようにいつから塾に通い始めるかは家計の負担にかかわってきます。しっかり検討しましょう。

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マンション価格が決まったら、その範囲内でマンション探しを始めましょう。学校の近く、職場の近く、実家の近くなど複数の住みたいエリアから1つに絞れたら、さらにそのエリアを1年くらいは探しましょう。ちょうど現在の負債総額130万円が完済できる時期が目安になりそうです。それまではじっくりマンション探しに時間をかけてください。

すべてに言えることですが、まずは家計管理がしっかりしていることが基本です。それがしっかりしていると、一生お金に困ることはないと言っても過言ではありません。

(参考)直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税(国税庁HP)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4508.htm

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