はじめに

FIREしてからやりたいことを整理しましょう

ここで、視点を変えてFIREして何をしたいのかを考えてみましょう。FIREしたリタイア生活後に待っているのは、仕事の無い大量の時間です。この自由な時間をどのように過ごしたいのかが定まっていないと、逆に暇を持て余してしまうかもしれません。ありあまる時間の使い方や、FIREして達成したいことなどを整理しておくことは、「いざFIREする」というときの大きな原動力になると思います。

FPをしていると、FIREしたいという相談を多くいただきますが、相談者様がFIREの実現性が高い状態でも、この「やりたいこと」が見つかるまで2、3年悩まれる方も多いのが実態です。FIREを目的にするのではなく、FIREはご自身が幸せになるための手段だと考えた時に、FIREして何をなし得ていきたいのかを考えておくとよいでしょう。

好きなことを活かせる「サイドFIRE」を目指しては?

おすすめなのは、FIREの中でも「サイドFIRE」と呼ばれる好きな副業を生きがいにしながら、少しの収入と運用益でバランスをとりながらFIREする方法です。FIREのRはリタイアメントの意味なので、副業のような仕事をすることはFIREではないという人もいますが、あくまで会社勤めで時間拘束をされることをリタイアすると考えれば良いと思います。自分の力で、他の人の役に立ちながらお金ももらうことができれば、こんなに楽しいことはありません。実際、私のクライアントや相談者さまにも、経済的に自立しFIREを達成した人が多くいますが、何らかの仕事を通じて人の役に立つことを続けています。

そう考えると、FIRE前の今のうちから人に貢献できることは何か、自分のできることは何かを探し始めるのも良いかもしれません。副業など収入源が複数あることで、生活の安定度は高まりますし、ライフイベントの変化にも対応しやすくなるので、FIREしやすくなるでしょう。

また、FIREをしたからといって、もう2度と仕事に戻れないわけではありません。「働いてもいいし、働かなくても良い」という自由な選択ができる状態がFIREだと思いますので、「こうでなくてはならない」という縛りそのものが不要なのではないでしょうか。

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