はじめに

iDeCo口座を持つことがベスト

企業型DCのある会社を辞めたら、企業型DCの貯金箱はもう使えませんから、iDeCoの貯金箱を新たに作りそちらに中身を移し換えます。企業型DCとiDeCoを併用していたという方は、保有中のiDeCoの貯金箱に企業型DCの貯金箱の中身をすべて入れる作業をします。この資金を移動させる作業のことを「移換」と言います。

移換に際しても知っておきたい注意点があります。それは「現金化」するという点です。例えば企業型DCでは投資信託での運用をしていたとしましょう。しかし、それらの商品は移換のタイミングですべて売却され現金として移換されます。

仮に移換のまさにその時、○○ショックが起こり、マーケットが大きく下落したとしましょう。あなたの投資信託も影響を受け、結果的に転職前の残高より大きく目減りしたお金がiDeCoに移換されてくることになります。

実際、「移換時には必ず現金化される」ことを知らずに「資金が目減りした」という方も少なくありません。現金化されるのは制度上仕方がないことですが、自己防衛としては転職を考え始めた時には自分自身のタイミングで投資信託などを売却し、定期預金など元本確保型に資金をスイッチングしておくことが考えられます。これにより、釈然としないまま資産が売却されて目減りするということは避けられます。

すでにiDeCo口座を併用で持っていた方は、運営管理機関に企業型DCからの資産移換を希望する旨を伝えれば手続きが行われます。資金移動には少し時間がかかりますので、入金を確認したら、あらためてどの商品で運用をするのかスイッチングしていきます。ある程度まとまったお金が移換される場合は、一気に投資信託を購入するのではなく、スイッチングを数回行って買い付けを実行する時間分散が有効です。

新たにiDeCo口座を作る場合、次の勤め先から事業主証明書をもらわなければ口座開設が終了しないので、求職期間中が長引く場合はいったん第1号被保険者としてiDeCo口座を開設し、資金を移換するという事も検討に値します。その後、就職が決まればまた第2号被保険者への変更手続きをします。

あるいは、微妙なタイミングで6ヵ月が経過してしまった場合、就職先から事業主証明をもらった上で、運営管理機関に以前の企業型DCが自動移換されている旨を伝えるとiDeCoに資金が移換されてきますから、焦らずに適切な手続きを行いましょう。

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