はじめに
■電力量料金を抑える節電方法
普段の家電の使い方を見直して電力量料金を抑える節電方法を紹介します。いずれも、冬に取り組むことで電気代が減らせます。
【エアコン】
外気温度6℃の時、エアコンの暖房設定温度を21℃から20℃にした場合、年約1,410円の節約になります(エアコン2.2kW・使用時間:9時間/日)。
●エアコンのフィルタをこまめに掃除
月2回程度、エアコンのフィルタを掃除することで年約850円の節約になります。
●エアコンの風向きを下向きにする
暖かい空気は天井に溜まる傾向にあるため、暖房時のエアコンの風向きは「下向き」にしましょう。扇風機やサーキュレーターを部屋のすみで下向きに回して空気を循環させると、暖房の設定温度を下げても効率よく部屋を温められます。なお、冷房時も扇風機やサーキュレーターの使用は効果的。消費電力が低いため、電気代の節約につながります。
●寝る前はエアコンより電気毛布
寝る前にはエアコンより電気毛布を使った方が節電になります。寝る1時間ほど前につけておけば、布団や体をしっかり温めてくれます。
エアコンの暖房設定温度が20℃の場合、使用時間を1日1時間減らすことで、年約1,080円の節約になります。
●外からの冷気の侵入を防ぐ
部屋を効率よく暖めるためには、エアコンだけでなく、外からの冷気の侵入を防ぎ、熱を外に逃がさないことも大切。窓ガラスに隙間テープを貼る、遮熱カーテンや結露防止シートで窓からの放熱を防ぐといった対策も効果的です。エアコンの消費電力を抑えることにつながり、電気代の節約につながります。
【電気カーペット】
●電気カーペットは広さにあった大きさにする
室温20℃、設定温度「中」の状態で1日5時間使用した場合、3畳用から2畳用にすると2,380円の節約ができます。
●電気カーペットの設定温度を「強」から「中」にする
3畳用の電気カーペットの設定温度を「強」から「中」にすると、年間で4,930円の節約につながります。
●電気カーペットの下に断熱シートやアルミシートを敷く
電気カーペットの熱は床から逃げてしまいがち。電気カーペットの下に断熱シートやアルミシートを敷くと、熱が床から逃げにくくなるため、暖かさが長持ちします。
電気カーペットを「弱」にしても暖かさが持続するようであれば、消費電力を抑えられることになり、電気代の節約につながります。
【冷蔵庫】
●冷蔵室にものを詰め込まない
冷蔵室は冷気が噴き出す通気口と中心部を開け、ゆとりを持ってものを入れます。冷蔵庫にものを詰め込まないことで、年約1,160円の節約になります。それに、食材のロスの削減にも役立つでしょう。なお、冷凍室はものを詰めたほうが温度を保てて、節約につながります。
●季節に合わせて設定温度を調節する
冷蔵庫の周囲温度22℃のとき、冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」にすると1,630円の節約になります。
●エアコン・冷蔵庫の買い替え
省エネ家電の買い替え効果を教えてくれるサイト「しんきゅうさん」によると、10年前(2011年)の製品より2021年の製品の方がエアコンで3,960円、冷蔵庫で4,590円〜6,210円得になるそうです。
【その他】
・使っていない電化製品のプラグを抜く:年約6,100円
・電気ポットで保温しない:年約2,900円
・電球をLEDランプに取り替える:年約2,400円
・炊飯器で保温しない:年約1,200円
※以上参考:「省エネポータルサイト」「家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬」「家庭の省エネハンドブック2022」より