はじめに

■マイナカードもお早めに!

さて、年末までにやっておきたいことの3つめは、マイナカードの申請です。マイナンバーカード、略してマイナカードとは、マイナンバーが記載されている顔写真付きのプラスチックカードです。本人確認書類になることはもちろん、住民票などの各種証明書がコンビニで取得できたり、行政手続きによってはオンラインで可能になります。

2020年、コロナウイルス感染拡大にともなう給付金の受け取りが、なかなかスピーディーにいかなかったのは、自治体のDX化が進んでいなかったことも理由のひとつと言われています。
当時、マイナカードの普及率が2割程度という状況に加え、自治体の業務が紙ベースだったという状況なので、たとえマイナカードを持っていたとしても早く受け取るのは難しかったでしょう。

しかし、世の中の流れはDX化です。しっかりと機能すれば、公的な給付金はタイミングよく受け取れるし、社会保障制度もしっかり利用できるようになるでしょう。マイナカードは保険証としての利用もできるようになります。そうすると、服薬履歴などの医療情報が確認できたり、医療者と共有できたりすることで、より安心、安全の医療が受けられるようになります。

医療情報の共有には本人の同意が必要なので、いつのまにか知られてしまうということにはなりません。情報を守ることはとても大切、同時に災害時や救急時には役立つなど、利活用も同じくらい大切です。その恩恵を受けるためには、まずはマイナカードを申請して持つことがスタートラインです。

忙しい毎日を過ごしていると、つい後回しにしてしまいがちですが、ぜひ時間が作りやすい年末に申請をしましょう。2023年2月末までの申請にはお得のメリットがあります。

キャッシュレス決済サービスの利用・チャージをすると最大5000円、保険証としての利用申込みで7500円、公金受取口座の登録完了で7500円、合計でなんと最大2万円のマイナポイントが受け取れます。マイナポイントは現金同様に使えるので、2万円のキャッシュバックのようなもの。とてもお得ですね。

マイナカードの普及を進めるため、自治体で申請の専用窓口を設けているところもありますし、特別な機器がなくてもコンビニのコピー機でも手続きができます。マイナカードは申請してから受け取るまでに、おおむね1カ月程度かかります。どうしても今すぐ必要、というほどではない今だからこそ、やっておきたいことでしょう。

■保険料の支払い

民間の保険会社の保険、たとえば生命保険、医療保険、がん保険、個人年金保険の保険料を払ったら、所得控除を受けられて税金を安くすることができます。会社員・公務員の場合は、年末調整の際に証明書を出してすでに手続きが完了していると思わることもあるでしょう。

しかし、保険料控除にも枠があり、その枠を使い切れていない場合には、年内に払った保険料について確定申告をすることで所得控除を利用することができ、払い過ぎた税金を取り戻すことができます。

生命保険や医療保険の保険料は忘れなくても、地震保険や国民年金保険料は忘れてしまうことが少なくありません。地震保険は加入した時(=保険料を払った時)に証明書を受け取っているので、月日とともに忘れてしまうことが多いようです。

また、20歳以上の子どもの国民年金保険料を払った場合にも、負担した人の社会保険料控除にすることができます。子どもが学生だと、「学生納付特例制度」により、払わないこともあるでしょう。しかし、払うことで将来子どもが受け取る年金が増えますし、保険料は所得控除にすることができます。卒業まで親が払っておくのも無駄ではないと考えられます。

■来年のマネープランを考える

最後に、今年のマネー収支を振り返り、来年のマネープランを考えましょう。貯蓄を増やすのも悪くありませんが、投資にシフトするもいいですね。明るい2023年に向けたマネープランを練って、一年の締めくくりとしてはいかがでしょうか。

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