はじめに

もうすぐ大晦日ですが、「今年も結局、お金も貯まらず、いつもと同じお財布情勢で除夜の鐘を聞くのか」とボヤいているですって?

なんて……嘆かわしい!

おやつを我慢したり、デパートのお買い物をディスカウントショップにしたりと、日々の節約も大切ですが、節税は今の生活を変えることなく、知識を得るだけでお財布が少しずつ温かくなるのです。ちょっと節税のアンテナを張るだけで、そのお財布情勢が優勢に転換していくというのに、まだ気づいていない方も多いようです。

今回もお笑い芸人で本物の税理士である税理士りーなが、楽しく節税のポイントを解説しますので、あなたのお財布が温まるきっかけになれば幸いです。


税金を安くするには控除を増やす

年末調整の際に、意味もわからずに「生命保険料控除」のハガキを付けて出している方がいるようですが、そのハガキがまず節税の一歩です。「控除」と名のつくものは、全て「税金の計算をするときに引いてあげるよ」という意味です。

ほとんどの控除は「所得控除」と言って、所得と呼ばれている【もうけ】の金額から一定額を引いて、残った分(課税される所得金額)に税率を掛けます。つまり「控除」という金額が多ければ多いほど、税の計算時に儲けからたくさん引いてくれるので、税額が安くなるというのが基本の仕組みです。

代表的なものに「社会保険料控除」があります。一般的な会社員の皆さんは、給与から社会保険料(健康保険や厚生年金など)が毎月引かれていて、その自己負担分は「控除」として税金の計算の際に引いてくれます。社会保険料も給与から事前に会社が勝手に引いてくれているし、社会保険料控除も年末調整で会社が勝手に計算に入れてくれているので、意識したことがないかもしれませんね。

他にもいろいろな控除があり、なかには自分でコントロールできるものもあります。「税金は高いけれど自分ではどうすることもできない」と思い込んでいる方も多いようですが、この控除をしっかり理解すれば、あなたにも節税の余地があるかもしれません。

くまなくチェックして、今後の税額を自分の意のままに操ってみましょう!

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