はじめに

■【結論】投資信託はどれを選べばいい?

以上のポイントを踏まえて、筆者が選んだ投資信託を3本紹介します。なお、以下のデータは2023年1月16日時点のものです。

●投資信託(1):ニッセイ・インデックス・バランスファンド(4資産均等型)
【リスクを抑えたい人向け】【つみたてNISAで購入可能】
純資産総額:257.59 億円
基準価額:13,863 円
信託報酬(税込):年0.154%
3年トータルリターン(年率):4.67%
5年トータルリターン(年率):3.75%

国内外の株式と債券に25%ずつ、均等に投資する「4資産均等型」と呼ばれるバランス型の投資信託です。株式と債券の比率が50%ずつで、国内と海外の比率も50%となるため、今回紹介する投資信託の中では比較的リスクを抑えた運用ができます。取り扱う金融機関も多く、どこでも買いやすいのがメリットです。

●投資信託(2):eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
【やや強気にリスクをとりたい人向け】【つみたてNISA・iDeCoで購入可能】
純資産総額:1700.41億円
基準価額:13,105円
信託報酬(税込):年0.154%
3年トータルリターン(年率):3.63%
5年トータルリターン(年率):4.05%
国内・先進国・新興国の株式と債券、国内・国外の不動産(リート)の合計8つの資産に均等に投資する「8資産均等型」のバランス型投資信託です。「ニッセイ・インデックス・バランスファンド(4資産均等型)」より債券の比率が少なく、不動産や新興国の資産などが入っているため、ややリスクは高めといえるでしょう。1本で8つの資産にまとめて投資できる手軽さ、わかりやすさもあり、順調に資産が増えています。

●投資信託(3):eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
【積極的にリスクをとりたい人向け】【つみたてNISA・iDeCoで購入可能】
純資産総額:8159.45億円
基準価額:16,231 円
信託報酬(税込):年0.1144%
3年トータルリターン(年率):10.68%
5年トータルリターン(年率):-
前述のMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)との連動を目指す投資信託です。世界株式市場のカバー率は85%。とても安い信託報酬で、世界中の株式に分散投資できます。なお、「eMAXIS Slim」のシリーズには純資産総額が増えるごとに実質的な信託報酬率が下がる「受益者還元型信託報酬」という仕組みがあります。投資家が増え、資産が増えれば増えるほど、手数料も安くなるのですから、ありがたいですね。

投資信託の選び方の基本を解説してきました。投資はお金を増やすためにするのですから、お金の増える投資先を選びたいですよね。そのためにも、ぜひ今回お話しした投資信託選びのポイントを踏まえて、商品選びに取り組んでみてください。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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