はじめに

自分の生活に密接な税金を知ろう

三輪:いまのお話ですが、弁護士の観点ですと不動産などの固定資産について税金がかかるのは自然だと思うんですよ、不動産の所有者は登記が必要になりますし。

有野:でも、フィギュアとか全部に税金がかかるのは、自分の趣味を覗かれているようで嫌です。

三輪:美術品とか、国に自分の所有物を把握されてるようなイメージになるので、一般的な感覚だと、監視されているみたいで気持ちが悪いと思ってしまうのも理解できますよね……。

有野:さすが弁護士さん! 僕に寄り添った考え。

山田:細かい前提条件などはありますが、美術品なども10万円以上のものに関しては、基本的に「固定資産台帳」に記載する必要があるんです。国も、その台帳をベースに税金をかける、ということなんですね。

有野:でも、フィギュアは美術品とは違いますよね?

山田:「趣味」であれば税金はかかりませんが、それを経費として計上すれば話は変わってきます。

有野:以前、有名な漫画家さんの原画をいただいたんですが、それは買ってもいないわけなので、税金はさすがにかからないですよね、先生?

山田:その場合、税金は発生しません。もっとも、相続の時に時価評価されるので、相続税が発生する可能性はありますね。

有野:うわぁ、じゃあ僕が死んだ時に、「このフィギュアは思い出だから取っておこう」ってならず、「まとめて売ってまえ」ってなったら、相続税がかかるかもしれへんのや。……なんか、切ないなぁ(笑) でも、欲しい人の所に行って欲しいしって考えたら、元気な内に手放す方がいいな。でも、まだ飾っておきたいしな〜……いや、でもなぁ……。

山田:さて、そろそろ本題に入りましょう! ここまでお話したように、「税金」というのはさまざまなものに発生します。労働に対しては所得税、購買に関しては消費税、「住む」場合は……有野さん、わかりますか?

有野:なんかクイズ番組みたいやん(笑) え~っと……住民税ですか?

山田:正解です! ほかに、所有に対しては固定資産税や自動車税がありますね。ほかにも、酒税やたばこ税、ガソリン税。法人税など、税金には非常に多くの種類があります。

有野:こうやって改めて並べてみると、えげつない数の税金を納めてるなぁ。これ全部を払ってるの? 食べ物買って消費税、温泉入って入湯税、物貰っても贈与税。何かすると税金払ってるやん! アイテム拾っても税金のかからへんゲームの世界に住みたい。

三輪:もちろん払わないといけない税金は払いますけど、払う必要がない税金はなるべく払いたくないというのが市民の本音だと思います。そう考えると、どんな税金があるのかについて、ちゃんと知っておくのは大事ですね。

山田:納税は国民の義務なので、当然ですが避けることはできません。ただ、正確な知識を持つことで、税金の種類によっては納税額を減らことも可能です。

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