はじめに
ファイナンシャル・アドバイスを求めるのは、友人、SNSの順
日本では、お金に関するアドバイスを「友人・家族」から得ている人が12%でトップでした。次に「SNS」が8%で続きます(図表7)。ネット上のインフルエンサーの影響力はどんどん大きくなっていますが、「SNS」が第2位までに入る国は、日本のほかに中国とブラジルでした。
一方、英国、米国、カナダ、オーストラリア、香港など、アングロサクソン系の文化が強い国・地域では、ファイナンシャル・アドバイザーを活用する人が多いという結果が出ています。図表8にあるように、米国ではファイナンシャル・アドバイザーがトップです。ここら辺は対照的です。
専門家にお金を払って指南を受けるという行動パターンは、その土地固有の伝統・風習もあり、すぐにはグローバルスタンダードにならないのかもしれません。しかし、日本でもそういうサービスを求める声は古くからあり、また富裕層はすでに利用しているわけですから、今後はいかに一般消費者が気軽に利用できるサービスとして提供されるか、という点が問われるのかもしれません。