株式投資の世界で40年、老兵がたどり着いた極意「あおいくま」とは
楽しい投資のコツ
色々な投資の失敗を紹介してきましたが、このコラムも最後になりました。お金の勉強をするというと、どうしても目先の儲けに走ることが多くなると思います。ただ、実際に投資をするということは畑に苗を植え、山に植林をするように一つの「里山」を作るようです。多様なお金の使い道がある中で、お金がお金を増やすことこそが投資なのです。
投資のキホン!ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析 どちらを重視すべき?
バフェットはどっち派?
株式投資を始めるときに、何を見て株を買えばいいのかというのは誰もがぶつかる課題です。その際、企業の業績面などを分析して投資をする場合と、株価の動きを見て取引に参加する場合があります。前者の分析を「ファンダメンタルズ分析」と言い、後者を「テクニカル分析」と言います。どちらの分析を使うのかが良いのでしょうか。
株式投資の大きな武器となる!失敗しないための「チャート」の使い方とは
シグナルを読み解く
投資にはリスクがつきものです。リスクを減らし、失敗をしないためにはそのための武器を持つことが必要です。特に株式のように日々値動きがあるものは、常に値下がりリスクを抱えています。一番安いところで買うのは至難の業ですが、これから上がりそうな株、下がりそうもない株を買うということはできるのではないでしょうか。つまり、下がらない、または上がるシグナルが出た銘柄を買えばいいのです。今回は、投資の武器となるチャートの読み方について解説します。
みずほFG株を100万円分買うと年間配当はいくら?失敗を失敗にしない方法を考える
配当と株主優待
長年、株式投資の世界にいますが、失敗をしない人はいません。投資に失敗はつきものです。それならば、失敗を肥やしにして次に進む方法を考えてみましょう。「覆水盆に返らず」という言葉通り、取り返せない失敗、やり直せない失敗もありますが、大きな失敗を避ける方法はあります。今回は、株式投資の失敗をカバーする方法を考えてみます。
ドルコスト平均法の効果を検証!1990年から日経平均を月1万円買っていたら?
時間を味方につける投資法
前回は「失敗しない投資」ということで、「ドルコスト平均法」を紹介しました。実際に積み立て投資がどのくらい有利かということを検証してみましょう。もちろん、株価がどのような動きをしたかで結果は違ってきます。株価が高くなるのか、安くなるのかがわからずに失敗するのですから、上がっても下がっても利益が出る投資こそが失敗しない投資なのです。
コロナバブルは崩壊するか?株価の急落に備え、リスクを減らす投資法
二つの手法を組み合わせる
2021年の株式市場も波乱の幕開けとなりました。何となくですが、1980年代バブルの崩壊の始まりであった1990年の大発会を思い出します。当時は誰も、日経平均4万円は間違いなし!5万円もあり得ると思っていましたが、金融政策の変更もあってバブル崩壊の始まりとなりました。
2020年のコロナ相場になぜ乗れなかったのか 失敗の原因は「だろう」投資かも
3月の暴落と11月の暴騰
2020年は新型コロナウイルスに始まり、新型コロナウイルスに終わりました。株式市場で大きな失敗をしたとすれば、3月の暴落時と11月の急騰時となるでしょう。この局面で多くの人がやってしまいがちだった失敗と、対策を考えてみたいと思います。
ノーベル経済学賞受賞者が参加したファンドはなぜ破綻したか?失敗しないための投資の心構え
「もうはまだなり、まだはもうなり」
「ケインズの美人投票」で取り上げた経済学者のケインズですが、実は株式投資で大損をしていたそうです。結局、経済学的な観点から株式投資を論じてもうまくいかなかったのです。また、ノーベル経済学賞を受賞した研究者を集め、金融工学を駆使して大きく収益を上げたヘッジファンドが、その後破綻したという例もあります。投資、投機の世界はこんなにも一筋縄ではいかないものです。
江戸時代の指南書に学ぶ ナンピンはすべきか、避けるべきか
日経平均は29年ぶりの高値
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない中でも、株式市場は堅調な展開が続き、日経平均は29年半ぶりの高値水準となっています。29年間のうちで高値という水準ですから、29年の間に日経平均を買った人は皆利益が出ているという状況です。実際には全員が利益出ているということでもないですし、これまでの損失が大きいという人も多いと思います。一方、ずっと保有していたからこそ利益が出たという人も多いと思います。
株価高騰の今、大損しないために自分に言い聞かせたいケインズの名言
すべての銘柄が好調ではない
株式投資で利益を出すには、どのように投資銘柄を選ぶかが重要です。「株価指数」に連動する投資信託を買うという選択肢もありますが、投資をして株価が上がらないとつらいもの。今、米大統領選挙が終わってから株価が大きく上昇していますが、全ての株価が上昇しているというわけでもありません。大きく上昇している銘柄がある一方で、大きく下落している銘柄もあるという状況です。前回お話したように、自分が持っている株だけが上昇しないと悲しくなります。ウォール街での相場格言の一つで、ケインズという経済学者が述べた言葉に、「株式投資は美人投票のようなものだ」というものがあります。この意味と対処法を考えてみます。
ウォーレン・バフェットに学ぶ、株を買う前に考えるべきこと
「ほしいから買う」をやめる
株式投資をしていると、「投資あるある」とも言えるよくある話の一つに、株が上昇していると世間は騒いでいるのに、自分の保有株はいっこうに上がらないということがよくあります。そして、どちらを買おうか悩んだ結果、買わなかった方の銘柄が大きく上昇するというということも多くあります。今回は、このような失敗を防ぐための一つのやり方をお伝えしたいと思います。
投資において人の後をついていくのは正解か
前回大統領選の教訓
以前にも株式市場でよく使われる相場格言の話をしましたが、江戸時代の米相場から伝えられる相場格言も多く、相場心理、市場参加者の心理というものはいつの世でも変わらないものだということが分かります。そのなかでも、「人と同じことをやっていては駄目だ」というような格言が多いのですが、本当に人と同じように株を買ったり、売ったりしてはだめなのでしょうか?
なぜ人は高値で株を買ってしまうのか
高値覚えと安値覚え
9月も終わりになり、さすがに朝晩は寒いくらいになってきました。新型コロナウイルスの感染拡大も続いていますが、株式市場は堅調な地合いが続いています。米国では先駆したハイテク銘柄などに調整となっているものも見られますが、世界的な金余りのなかで売り急ぐ動きも見られません。ナスダック指数も下がったとはいえ、10,000の大台はしっかりとキープしています。
成功するディーラーの性格とは?「株式と結婚するな」という格言から学ぶこと
日本市場は高値水準
ようやく蝉の声もしなくなり、突然の安倍首相退陣のニュースでも大きな混乱はなく、菅新首相が誕生しました。株式市場では米国のハイテク銘柄の下落が大きくなっていますが、日本市場では日経平均が高値を試すような動きになっています。堅調な相場が続いていますが、本当に楽観視していてもいいのでしょうか?
安倍内閣の成功と失敗から考える、コロナ禍で投資が失敗した人のダメな点
曲がり屋に向かえ
猛暑だった8月も終わり、秋の気配もするようになりました。世間は、安倍首相が退陣するとの突然のニュースで持ち切りです。このコラムでは投資の世界で過去の失敗から学ぶ事が多いという話をしていますが、安倍首相も第一次内閣では、華々しい成果もあげられず、1年あまりで退陣しました。ただ、その失敗を糧に、第二次安倍内閣は憲政史上に残る長期内閣となったのです。
相場は「価格」ではなく「質」、見逃してはいけない大きな変化とは?
価格で動揺せずその要因を分析しよう
長雨の後は猛烈に暑い日が続いています。これだけ暑いなかでマスクをしていると外出も億劫になってきます。だからというわけではありませんが、4~6月期の決算は予想された通り芳しいものではありませんでした。株式市場は“活況”ではないのに株価指数だけは高いという展開となっています。
相場の動きが“思ってたんと違う” その時注意すべきこと
もうはまだなり、まだはもうなり
長い梅雨が明け、蝉の声もとともにうだるような暑さがやってきました。しかし、株式市場は新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で冴えない展開となっています。4~6月期の決算発表が本格化するなかで、新型コロナウイルスの影響から芳しくない決算を発表する企業も多くなっていることが大きな要因です。現在の相場のように、先行きへの見通しが立たない状況下ではどのように株式市場と向き合っていけばいいのでしょうか。
空売りで大損も…相場で大ケガしないために注意すべきこと
人の振り見て我が振り直せ
「緊急事態宣言」解除後、テーマパークや商業施設などは営業を再開しました。株式市場では再開を素直に好感する動きも一部では見られたものの、足もとの新型コロナウイルス感染者数の増加が止まらないなか、再度の「緊急事態宣言」発出の懸念もあって上値も重いようです。しかし、ここまでは株価も右肩上がりがほとんどだったので、新たに株式投資を始めた人は大いに利益が出ていると思います。ただ、5月以降は株式市場では選別化や二極化といわれる現象で、株価の上昇にも優劣が見られました。面白いことに、「売りが多い銘柄」に大きく価格上昇するものが見られたのです。