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大学が抱えている資金問題を救う?寄付を集めにくい日本で個人ができる「医療支援寄付信託」を始めたワケ
新しい医療貢献のカタチ
4月12日、三井住友信託銀行は医療支援をテーマとした大学を対象に個人寄付ができる「医療支援寄付信託」の取り扱いをスタートしたと発表しました。個人による長期的な寄付によって社会課題を解決することが目的とのこと。特に寄付文化が醸成されているアメリカでは個人寄付による資金調達も珍しいことではありませんが、日本では大学に対する個人寄付は多くはありません。なぜこのタイミングでこうした医療支援寄付信託をスタートさせたのか、また大学が抱えている資金調達の課題や今後の見通しなどについて同社の個人企画部商品企画チーム長の関口恵児さんに詳しいお話を聞きました。
梅雨入りが早いと株式市場は上がる?下がる?統計から見えた意外な結果
6月と7月では傾向が異なる
5月16日に近畿地方、東海地方が梅雨入りの発表がありました。近畿地方は統計史上最も早い梅雨入り、東海も史上2番目に早い梅雨入りです。梅雨入りの順番は、西日本から東に向かっていくので、次は関東甲信地方の番です。ところで“梅雨と株式市場に深い関係がある”というと意外と思われるかもしれません。しかし以前、この連載で「梅雨の雨量と株価の間に存在した“かなり繊細な関係”」を取り上げました。詳しくはその記事を読んでもらいたいのですが、“梅雨の時期でも、降水量が少ないと株価が高い”ことを紹介しています。実は、雨の日に株価が下がりやすいという関係は行動経済学という学問で裏付けられています。行動経済学を平たく言うと、人間の行動はその時の気分に左右されるため、株式を買ったりする投資も気分の影響を受けてしまうということです。雨の日には投資家が憂鬱な気分になりがちで、株式市場で悲観的な見方が強まります。ですから梅雨の時期に雨量が多ければ株安につながりやすいということです。では今回はもう1つの梅雨と株価の関係を取り上げてみます。梅雨入りの早さは株価とどのような関係があるのか、というお話です。まずは、分析結果から
ついにコロナ相場も終焉か?2021年後半の投資先・資産配分を考える
各国当局が探る緩和縮小の道
2020年5月は、3月のコロナショック後に2番底が来るか?と警戒されたのも束の間、株価は急上昇となりました。しかし、今年の5月は前半から荒れ模様となっています。月初から好調であったNYダウは35,000円の大台に到達した5月10日を境に急落、日経平均も米国を震源とする世界的な株安につられ、29,000円台半ばから一時年初来でマイナスとなる27,000円台前半まで下落しました。今年の後半はアフターコロナを見据えた相場へと向かうのでしょうか。米国と日本の景気状況と相場の需給の観点から見ていきたいと思います。
円が最弱通貨になる!?FRBのハト派姿勢継続で為替相場に懸念されることとは
ポイントは国際商品市況
一般的に、政府と中央銀行は利害が時に一致しないことがあり、それ故に中央銀行の独立性が重要であるとされています。政治家は選挙目当てに目先の景気浮揚を求めがちである一方、中央銀行の使命は主に物価の安定です。政治が金融政策に介入すれば、物価安定が阻害されかねず、経済や金融の安定にとって長期的なリスクを引き起こす可能性がこれまで指摘されてきました。かつて、米連邦準備制度理事会(FRB)の第9代議長(1951~70年)を務めたウィリアム・マーティン氏は、「FRBの仕事はパーティーが佳境に入ったタイミングでパンチボウル(お酒の入った大きなボウル)を片付けること」と語ったという逸話が残っています。景気過熱による物価上昇を未然に防ぐことが中央銀行の使命という比喩であり、敢えて憎まれ役を買って出るというFRB議長としての矜持が感じられます。
「FIRE」したい人が注目する米国株って?経済的自立を目指す具体的な投資ステップとは
FIREの考え方から米国株が注目される理由
近年「FIRE」が話題になっています。FIREはひとことでいえば「早期リタイア」のことなのですが、お金持ちの早期リタイアと違って誰でも目指せるため、注目されています。FIREしたい人が注目しているのは、ずばり米国株。今回は、FIREの考え方から米国株が注目される理由、高配当株・連続増配株の銘柄、そして米国株購入におすすめの証券会社も紹介します。
注目集まるデジタル資産「NFT」って何?国内注目企業もピックアップ
デジタルデータの革命か
NFTという言葉が今年に入り注目を集めています。NFTとは、Non-Fungible Tokenの頭文字をとったもので、直訳すると代替不可能なトークン。つまり、所有権が明確となっている、唯一無二なデジタルデータのことです。アメリカ時間3月11日、比較的無名だったデジタルアーティストによるNFTデジタルアートのコラージュが6,930万ドル(約75億円)で落札されました。NFT作品としては、過去最高の落札額でした。また、アメリカ時間3月22日には、ツイッター社の共同創設者でCEOを務めるジャック・ドーシー氏による「初ツイート」のNFTが291万ドル(約3億)で落札されました。このNFTの落札者は、「数年後に、この初ツイートに絵画の「モナ・リザ」と同じくらいの価値があることに気づくでしょう」とツイートしており、NFTの資産性も注目されているようです。このような高額な落札が続いていることで、一気にNFTが注目度を高めているのです。
年商1000万の41歳フリーウェブエンジニア「法人化したほうが社会保険料はお得?」
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、41歳、フリーランスウェブエンジニアの男性。1年ほど前からフリーで活動されている相談者。会社員時代の健康保険組合の任意継続期限が切れたのちに、法人化して社会保険と厚生年金に加入するか、個人事業主のまま国民健康保険+国民年金に加入するか迷っているといいます。税理士の伊藤英佑氏がお答えします。 1年ほど前からフリーランスでWEBエンジニアをしております。現在は前職の会社員時代の健康保険組合に任意継続で加入しておりますが、加入期限が最大2年となっており、このまま行けば1年後には国民健康保険に加入することとなります。そこで法人成りして社会保険と厚生年金に加入するか、このまま個人事業主のまま国民健康保険+国民年金にするか迷っております。社会保障関連でメリットが有る一方で、万が一事業をやめて会社員に戻る場合は廃業手続きが大変そうというイメージもあり躊躇しています(現時点では戻るつもりはありませんが)。法人化するとしたら以下の概要となります・従業員は自分ひと
最新家計調査でわかった コロナ禍1年超で増えた消費・減った消費
2019年3月対比でわかった新発見
2020年度の家計調査で、2人以上の世帯の実質消費支出は前年度比▲4.9%となりました。比較可能な2001年度以降では、消費増税の影響があった2014年度▲5.1%に次ぐ史上2番目の減少率です。新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛が進み、外食、交通、娯楽などが前年度比で大幅に減少しました。一方、テレワークなどによる巣ごもり需要で、食料や光熱費、水道代、マスクなどの支出が増えました。2021年3月分の実質消費支出は前年同月比+6.2%と4カ月ぶりに増加です。これは2020年3月分で新型コロナの影響から消費が落ち込んでいた反動が大きいと思われます。ただし2019年3月分と比較すると実質前々年同月比は▲0.1%と微減で、底堅い面もあります。今年は2月末が土日にあたり、光熱費などの引き落としが3月分に回ったこともプラスに働いた面があるようです。
競馬ファンも唸る「ウマ娘」、ゲーム収益にとどまらない爆発的ヒットの理由
配信開始から5日で100万DL、約2ヶ月で600万DLを突破
サイバーエージェント(4751)は4月28日に1~3月期の決算を発表し、前年同期比で売上高が+26.6%、営業利益が2.1倍と非常に好調な業績が示されました。<文:ファンドマネージャー 山崎慧>
就活に成功するために不可欠な戦略と努力とは?内定を勝ち取る「近未来分析」
『「正しい努力」で結果を出す 図解 戦略就活メソッド』から
就活に成功するために不可欠な「正しい戦略」と「正しい努力」を解説した『図解 戦略就活メソッド』の著者、林晃佑さんは、京都大学在学中に「京大生向け就職支援サービス」で起業して以来、リクルートのグループ会社の代表などを歴任しながら、これまでに1万人以上の就活生を支援してきました。林さんはその経験から、「これからの時代の就活に成功するためには『近未来分析』が欠かせない」と指摘しています。『図解 戦略就活メソッド』の一部を要約しながら、具体的に解説していきましょう。
3月決算速報!2期連続増収増益が見込めるのは600社中82社、その中で注目企業は?
苦境のコロナ禍でも光る企業続々
3月決算の日本企業の決算発表が本格化しています。今年はGWの日程の影響か、13日と14日に発表が集中しておりすでに発表したのは全体の3割程度ですが、徐々に傾向が見えてきています。
今後は「逆張り投資」?それとも「モメンタム投資」?
業績予想の修正が示唆する方向は
株価が大きく下げた会社の株を買う投資方法を「逆張り(ぎゃくばり)投資」と言います。例えば、日経平均株価に採用される225銘柄のように、日々の出来高がある程度は確保されているような銘柄のうち、前の週に下落が大きかった銘柄に投資するといったやり方です。前の週という短期間ではなく、もっと長い期間をみて年間下落率ランキングの大きい銘柄に注目するといったやり方もあります。とても単純な戦略ですが、伝統的に効果的な戦略として良く知られるものです。しかし近年は、これとは真逆の戦略となる「モメンタム投資」の効果が高くなったと言われます。モメンタム投資とは、これまで株価が上昇してきた銘柄に投資するという方法です。今回はこの「逆張り投資」と「モメンタム投資」、今後はどちらが良いのかの予測を紹介しましょう。
コロナ禍で苦境のコンビニ3社、徹底比較で見えてきた“差”
新しい生活様式への対応力と海外展開
新型コロナウイルスの感染拡大は人々の生活様式を変化させました。その結果、人々の生活に寄り添う形で成長を続けてきたコンビニエンスストア(CVS)業界も大きな変化を余儀なくされています。特に歓楽街やオフィス街などの店舗は、外出自粛の考え方が浸透したことにより苦戦を強いられています。一方で、住宅地に位置する店舗はおうちごはんや家飲みといった、新しく定着した生活様式の恩恵を受けています。コロナ禍を約1年間経験したCVS業界のこれまでを振り返り、これからの展望を考えてみたいと思います。
米4月雇用統計の事前市場予想は大ハズレ、弱すぎる内容でも気にしなくてよい理由
何を根拠にしていたか分からない強過ぎる市場予想中心値に翻弄される
5月7日(金)に発表された米4月雇用統計は、事業所調査による非農業部門雇用者数は前月比26.6万人増と、事前予想中心値の100万人増に比べて極めて弱い内容となりました。前月・前月分も併せて7.8万人下方修正されたことも考慮すると、あまりにも弱過ぎると言っても過言ではない内容です。こうなると、予想自体がいったい何を根拠にしていたのか気になってしまいます。ふと思い出したのは、4月に発表された3月分の米雇用統計のことで、あの時は、事前予想よりもかなり強い内容だったこと、前月・前々月分も上昇修正されたことで、今回とは真逆の動きです。
投資先は自分の興味ある業界から探すのがいい理由、銘柄選択の具体的な方法を探る
投資のアイディアは身近なところにあり
株式投資を始めてみたいけど、どの株に投資をすればいいか分からない。このような話をよく耳にします。たしかに3,700社以上も上場企業があると考えると、これから株式投資を始める人にとって、最初から銘柄選択という大きな障壁が存在することになります。今回は自分が興味のある業界から銘柄選択する方法を紹介します。
暗号資産(仮想通貨)投資に興味をもったらまずすべきこと
投資判断できる足腰を鍛えよう
こんにちは、マネックス証券 マネックス・ユニバーシティで暗号資産アナリストを務める松嶋(まつしま)です。この度、暗号資産(仮想通貨)投資に関する連載を始めることになりました。「仮想通貨、価格が上がっててすごいね!自分も投資に興味があるんだけど、何から始めればいいの?」「ビットコイン、最近すごくニュースで名前を聞くけど、何が起こってるの?」暗号資産アナリストという仕事柄、こういった相談を周囲から受ける機会が増えました。メディアでも「仮想通貨」や「ビットコイン」といった言葉を多く目にします。今、多くの方が暗号資産(仮想通貨)投資に興味をもち始めているのではないでしょうか。一方で、2018年に起きた大規模な国内取引所のハッキング事件等を受けて、国内では暗号資産(仮想通貨)に対するネガティブなイメージも根強いと思います。しかし、グローバルに目を向けると、昨年あたりから米国を中心に暗号資産(仮想通貨)に対する考え方が大きく変わりつつあります。本連載では、なぜ暗号資産(仮想通貨)が投資対象として改めて世界的に注目されているのか、投資をする上では何がポイントとなるのか等について、暗号資産(仮想通貨)
私たちの選択が「自分の意思によるもの」と言い切れない科学的理由
遺伝子はどこまで「行動」に干渉するのか?
私たちが自分の意思で「選択している」と思い込んでいるものは、実は「遺伝子」によって先天的に決められているのかもしれない。人間は遺伝子によるコントロールから逃れられないのだろうか――。『「運命」と「選択」の科学』では、注目の若手脳神経科学者・ハナー・クリッチロウが、そうした疑問の解明に挑みました。同書のポイントを紹介します。文:日本実業出版社WEB編集部
FPも感心!35歳でセミリタイアの目処を立てた女性経営者の運用方針は?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回の相談者は、35歳、会社経営の女性。家族のためにがむしゃらに働き、総資産8,600万円を貯めたという相談者。今後は仕事をセーブしながら暮らしたいといいますが、現在の運用方針でセミリタイアは叶うでしょうか? FPの伊藤亮太氏がお答えします。 自分で会社を経営しています。早くに父が亡くなったため、家族に楽をさせてあげたい一心でがむしゃらに働いていたら、いつの間にかそこそこの資産を築けていました。ただ、今の仕事は昼夜逆転の生活が多く、これからは仕事量をセーブしてゆっくりと働いていきたいと思っています。今は株式会社ですが、個人事業主に戻ることも検討しています。今後は40歳になったら投資信託から年間120万円取り崩しつつ、働いて150万円くらい稼ごうと思っています。資産運用を始める前に銀行に勧められるまま投資信託を購入し、1,000万円ほど失って以来(今考えても恐ろしい額です……)、このままじゃダメだと奮起して自分で投資を学び、なんとか自己流でやっている状況です。こ