生活
食事や買い物、通信、交通など、日々の生活全般のお金の話を紹介します。
意外と知らない「給与明細」の正しい見方
天引きされる支出もしっかり把握を
給与明細は「口座に振り込まれる金額だけを見たら、あとは興味がないから捨てている」という人が意外と多いという現実……。でも給与明細には現状がわかる大切な情報がぎっしりと詰まっています。大切な内容がわからなければ、残業して働いたのにその分の手当がもらえていない場合や、確認しておかなかったばっかりに、本来もらえるはずの年金額が減ってしまう可能性だってあるのです。改めて給与明細に書かれている言葉の意味を説明し、皆さんが自分で正しい見方ができるように詳しく解説します。ぜひ自身の明細を見ながら、ひとつひとつ確認してみてくださいね。
略語でみる株式市場の注目銘柄
お金のことば7:略語FANGの仲間たち
FANG(ファング)という略語をご存知でしょうか。2015年に米国の株式評論家ジム・クレイマー氏が作り出した略語で、米国の株式市場におけるまさに「注目株」(注目の銘柄)をまとめた言葉でした。具体的にはフェイスブック(Facebook)、アマゾン(Amazon)、ネットフリックス(Netflix)、グーグル(Google:注)の4企業を指しています(注:2010年10月よりアルファベット傘下)。ちなみに英単語のfangには「牙(きば)」という意味があります。いっぽう日本語の「牙」には「牙をむく」(攻撃の意思を露わにする)という慣用句もあります。そこで筆者個人としては、FANGと呼ばれる企業に対して「攻めの経営を行う企業」という印象を持っていたりします。さてそんな「牙向く企業」のうち、2015年の時点ではネットフリックスだけ日本での知名度が低かったように記憶しています。ネットフリックスが米国で創業したのは1997年のこと。創業当初はオンラインDVDレンタルを行っていた同社ですが、2007年には動画配信ビジネスに移行。日本での動画配信ビジネスを始めたのが、まさに略語FANGが登場した2015
“金箔巻き”も登場、高級化する「恵方巻き」商戦のワケ
節分の風習はここまで進化していた
鬼は外、福は内――。豆まきが行われる2月3日の節分の日に食べる「恵方巻き」。その年に最も縁起が良いとされる方角を向いて、黙って1本丸ごと食べるのが慣例です。もともとは関西を中心に根付いてきた風習でしたが、ここ最近は“黙って丸ごと食べる”よりも、家族みんなで楽しむものとして、関東でも定着してきました。こうした流れを受けて、流通各社は毎年、趣向を凝らした商品を販売しています。右肩上がりの売り上げを記録する恵方巻きですが、今年はどんな商品が売れているのでしょうか。
ポテチ全品増量、「湖池屋」太っ腹企画の胸アツ理由
ポテチショックからまもなく1年
皆さんは「ポテチショック」を覚えていますか。2016年夏に北海道を襲った台風の影響などで、ポテトチップスの原料となるジャガイモが不作に陥り、翌2017年の春以降、店頭からポテチの姿が次々に消えていきました。あれからまもなく1年。2017年の北海道は天候に恵まれ、ジャガイモの品質は良好。収穫量も100万トンを回復しました。菓子メーカー各社のポテチ製造ラインも通常操業に戻っています。こうした“完全復活”を受け、湖池屋が太っ腹な企画を打ち出しました。その狙いはどこにあるのでしょうか。
簡単にブーツの臭いをサッと消臭する方法
ブーツの臭いの原因は?
この時期だからこそ、ガンガンに履きたいお気に入りのブーツ。本当は、一日履いたら三日くらい休ませる方がいいことを知っていても、「コーディネートに合わせやすいから」ってついつい連続で履いちゃっている人いませんか? 私、まさにそれです。ギリギリまで寝ちゃう派なもんで、毎朝バタバタっとしちゃって。「う~ん……昨日も履いたけどこれでいっか!」になってしまうのです。そして、帰宅後、何とも言えない不快な臭いを一日の終わりに嗅ぐ羽目になるという……。それを懲りずに繰り返しています。友達にも聞いてみると、ほとんどが「一日中履いたブーツ臭は相当ヤバい!」ということで一致。専用の消臭剤をシューした後に、除湿効果のあるブーツキーパーを入れて納めていたり、臭いが玄関に充満するからとそのままベランダに干してしばらく放置という子もいました。私も似たようなことを試してみたことがあるのですが、根がズボラなもんで…毎回きちんと続けられない。そんな私でも結構続いている、ブーツ臭を取り除く簡単な時短方法をご紹介します。
「やらないこと」を決める!頑張らない家事のススメ
ムダをなくして負担を減らす
「できれば家事なんてやりたくない!」「誰か代わりにやってくれないかな」心の中ではこのように思いつつも「自分がやるしかない」とイライラしながら家事を頑張っている人は少なくないでしょう。『忙しくても家をキレイにしておきたい! 「やらないこと」から決める 世界一シンプルな家事』の著者であり、知的家事プロデューサーの本間朝子さんも毎日の仕事と家事の両立に悩み、つらさから泣いたことも少なくなかったとか。そんな経験から生まれたのが、時間や体力がなくても家事がラクにできる「知的家事」という方法です。知的家事とは、生産性の高い工場の考え方や仕事における業務改善方法など、ビジネスの考え方を応用して本間さんが編み出したものです。家事も、ある意味では作業です。効率的に行うには、やるべきことを絞り込み、やらなくていいことは極力やらないという、ビジネスの考え方が使えるのです。(本書はじめにより)本間さんが家事の時短を目指す人にまず基本としてオススメするのが、家事に対する「発想の転換」です。本の内容よりそのエッセンスをみてみましょう。
お金持ちは財布が薄い?「貯まる財布」の作り方
お金に好かれる習慣を身につける
いよいよ2018年の幕開けですね。今年もみなさんにとって良い年になりますように。さて、今年こそお金を貯めるぞ!とはりきっている方も多いと思いますが、お金を貯めるには、いつも持ち歩いている「お財布」をキレイにすることが重要。そこで、今回は、お金が貯まる財布についてお話しします。
脱マンネリ化!鍋ではない「お手軽白菜レシピ」
和食以外の意外な活用法
寒い日は鍋で温まるのが定番、というご家庭も多いのではないでしょうか。今年はもう何回鍋が食卓に登場しましたか?鍋は、基本的に具材を切るだけで、準備はカンタン。料理中に子どもの「ママ、見て〜」「ママ、来て〜」に料理を中断されてしまうママたちにも助かるメニューです。熱々の鍋も、しっかりと冷ましてあげれば、小さなお子さんでも大人と同じものを食べられるラクなメニューでもあります。鍋には色々な味のベースがあって、塩、醤油、味噌、トマト、カレーなど、様々なバリエーションが楽しめますが、どの鍋料理にも欠かせない食材といえば「白菜」を挙げる方も多いのではないでしょうか。白菜はくせがないので子どもも食べやすく、さらに価格も家計に優しいのでお手頃。でも一方で、鍋や漬物以外で子どもも喜んで食べてくれる白菜レシピをあまり知らないので、レパートリーを増やしたい、という声も耳にします。寒さも深まり、ますます白菜の甘みが増すこの季節、お子さんと一緒に白菜料理を作ってみませんか?
20代を襲った突然の難病…借金も抱え家計は“火の車”
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。私は昨年、新社会人としてスタートしました。月の手取りが約21万円、家賃4万7千円で、保険は会社の社会保険のみ加入している状況です。深いことは考えずに、毎月の収支はプラスマイナスゼロ、ひどいときはカード会社からキャッシングローンを借りて生活をしていました。ギリギリの生活をしていたなか、国の難病指定になる病気にかかり、現在も治療のため入院しています。運良く、入院前に約50万円ほどの夏のボーナスが入ったことと、親の援助も受けつつ、高額療養費を利用して、今は入院費を支払っています。今月末には退院できると思うのですが、それ以降も難病のため、「すぐの仕事復帰は難しい」と医者に言われています。それまでは会社の保険から月に13万円ほどの傷病手当金が振り込まれる予定なので、それを生活費や入院費に当てるつもりです。現在利用している高額療養費で支払った入院費は難病の特定疾患認定証が交付されれば、還付金として払い戻しができるそうです。しかし、いつ特定疾
企業物価“12ヵ月連続上昇”は日常生活にどう影響するか
ついに日本でもインフレが復活?
ある物価指数が上昇を続けています。企業と企業が取引する商品の価格水準を示す「企業物価」です。日本銀行が1月16日に発表した2017年12月の企業物価指数は、前年同月に比べて3.1%高い100.1でした。前年同月比でプラスとなるのは12ヵ月連続。2017年通年で見ても98.8となり、前年比でプラス2.4%と3年ぶりの上昇となりました。米国、中国をはじめとした世界的な好景気によって、原油や石炭、鉄鉱石など資源価格が上昇した影響が出ています。円安が進んだことも、国内の企業物価を押し上げる要因となっています。輸入物価は前年同月比で7.1%上昇しています。このような物価上昇は、私たちの生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
今年は何が起こる? 2018年の経済予測ワード
お金のことば6:GDP、3つのIなど
早いもので2018年が始まってから、もう3週間が経とうとしています。マスコミ各社が年末年始に発信する経済予測の記事も、そろそろ出尽くしたタイミングではないでしょうか。言葉の観察が生業(なりわい)である筆者としては、このような予測記事も貴重な観察対象となります。記事のなかに「経済予測ワード」がよく登場するからです。例えば前回の記事で紹介した「ゴルディロックス相場」(適温相場)という表現もそのひとつ。また相場格言である「戌(いぬ)笑う」(戌年の相場は活気づくという経験則)もよく見かけました。そしてこの種の「経済予測ワード」のなかには、記者・識者などが作ったオリジナルの造語もあります。そこで今回は年末年始のメディアで登場した「2018年の経済予測ワード」をいくつか紹介しましょう。
毎月3万円から将来に備えたい 26歳の私はなにを選ぶ?
FPの家計相談シリーズ
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は深野康彦氏がお答えします。26歳女、独身です。将来のために、定期預金等を利用するか、投資信託に挑戦するかで悩んでいます。・月給手取り:17万円(賞与年3ヶ月分)・一人暮らし:家賃5万8千円・毎月の支出:平均13万円(家賃含む)・貯金:約200万円・定期預金なし。普通預金口座に貯めているだけ・仕事:私立学校職員 私学共済加入現状は上記の通りです。お金は普通預金口座に貯めているのみ。毎月の給与から定期や投資に回せる金額は3万円くらいと考えています。最近、転職し、職場の給与天引きの定期預金(0.6%)に申し込むか、銀行のスーパー定期か、投資信託に挑戦するかで悩んでいます。株の知識は、NISAを調べて少しわかってきた程度です。そのため、私がもし投資をするとしても、投資信託のインデックスファンドかと思っています。投資信託を始めるなら、若ければ若いほどよいと聞きます。26歳が早いのか遅いのかわかりませんが、お金を自由に使える独身の今がチャンスだと思っています。最近、
保険の断捨離:安い保険へ乗り換えがいいと思ったら大間違い!?
入り過ぎ"メタボ保険"を解消しよう
保険会社から届くお知らせや街中の保険ショップを見て、「保険の見直しをしなきゃ」と思ったことはありませんか?「少しでも良い保険に入ろう!」「保険料が安いのはどれだろう」と調べることは、一見すると、保険のお得な選択に思えます。でもその考え方、知らないうちに『保険の加入が大前提』の考え方になっていませんか? もしかしたら、あなたには『そもそも保険は必要ない』という結論が最適かもしれないのです。
銀行の「口座維持手数料」導入は私たちに損な話なのか
海外や他業界では当たり前
昨年末の新聞に「3メガ銀が『口座維持手数料』検討へ」という見出しが躍りました。こうした動きになった背景を探っていくと、社会の大きな変革の流れの中で現在の銀行が置かれている状況が変わってきていることや、今後の金融サービスがこれまでとまったく違ったものになる可能性があることなどが垣間見られます。また、私たちへの影響を考えると、必ずしも「手数料の増額」というネガティブな捉え方だけではなく、むしろ歓迎すべき動きとして捉えるべきということがわかります。私たちの生活になくてはならない銀行や金融サービスは、これからどう変わっていくのでしょうか。
何枚持ちが正解?増えすぎたクレジットカードの減らし方
お金の専門家はカードをどう選ぶ?
現金がなくても気軽に買い物ができ、ポイントも貯まることから、クレジットカードで買い物をする人は多いのではないでしょうか。また、最近では、クレジットカードが利用できる店舗も増え、各店舗で新規加入のキャンペーンを実施しています。割引やポイントアップなど、魅力的な特典も多く、つい、特典につられて加入してしまい、気がつけばクレジットカードが増えていた……ということも少なくないはず。そこで、今回は、増えてしまったクレジットカードの断捨離ポイントについてお話しします。
袋麺市場で「サッポロ一番」がトップに返り咲いたワケ
一時は「マルちゃん正麺」が首位奪取
お正月気分も抜け、読者の皆さんの食生活も普段通りに戻ったのではないでしょうか。おせち料理や新年会の食事に飽きたこの時期、無性に恋しくなるのがインスタントラーメンです。中でも袋入りのインスタントラーメン(袋麺)は、手軽に調理できる食材として、常備しているご家庭は少なくないでしょう。単体ではジャンクフードですが、山盛りの野菜炒めやゆで卵などを添えれば、バランスのとれた立派な一品になります。その袋麺市場でシェア争いが激化しています。きっかけは2011年に発売されたある商品なのですが、現状はどうなっているのでしょうか。
簿記の歴史、最大の謎とは
簿記の歴史物語 第22回
シャーロック・ホームズの活躍した1880年代には「資本等式」が教科書に載るようになり、簿記理論はついに完成をみました。歴史に興味のある方なら、「あれ? 意外と最近だな」と感じるのではないでしょうか。人類にはざっくり4~5000年の文明があり、都市を作って経済活動を行ってきました。ところが、商業には欠かせないはずの簿記が完成したのは、ほんの百年少々前なのです。なぜ簿記の完成は、これほど遅くなったのでしょうか?
「適温相場」の行方を「熊と少女」の物語で占う
お金のことば5:ゴルディロックス
ここ最近、国内外の経済系メディアで「ゴルディロックス」という言葉を見聞きします。ゴルディロックス経済とか、ゴルディロックス相場などの表現がよく登場するのです。例えばここ1ヶ月以内の記事に限っても「ゴルディロックス的なマーケット環境が変わる感じはないが」(ロイター2018年1月3日)とか、「『ゴルディロックス(中略)状態』が続くとみる投資家は54%」(日本経済新聞2017年12月19日)といった表現を見つけることができます。実はこの言葉、英国で発祥したある「童話」が語源なのだそうです。果たしてゴルディロックスとは一体どんな意味なのでしょうか。そして各種メディアで囁かれているゴルディロックス相場の行く末は、どうなるのでしょうか。筆者の専門分野は言葉ですので、強引に「言葉の観点」から相場の未来を占ってみましょう。