はじめに
人生100年時代でいうと50代はまだまだ人生の追い返し地点ということになります。そこで気になるのはやっぱりお金のこと。2018年からは個人に影響する税金が続々増加します。いま改めて老後のお金について、準備していく必要があるのです。50代からお金を増やすには一体どうすればいいのか考えていきましょう。
人口減少・少子化・超高齢化が進む日本
日本は猛スピードで人口減少・少子高齢化が進みます。「平成29年版高齢社会白書」によれば、現在約2.3人の現役世代で1人の高齢者(65歳以上)を支えている状況が、2050年には1.3人の現役世代で1人の高齢者を支えることが予想されています。現役世代の負担はこれからも増えていくでしょう。
画像:「2017年版高齢社会白書」を元に作成 出典先:Mocha
高齢化に焦点を移すと、世界保健機構(WHO)の統計によれば、日本は他のどの国よりも平均寿命が長く、また、国連の推計によれば、2050年までに日本の100歳以上の人口は100万人を突破する見込みだそうです。
「LIFE SHIFT(ライフシフト)」[著者:リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット]によると、2007年生まれの日本の子どもは2人に1人が107歳以上まで生きると予測しています。
2018年からは個人に影響する税金が続々増加
税制は毎年少しずつ改正されていますが、2018年度の改正では個人の負担が増える内容が目立ち、特に現役世代を直撃します。2020年1月から「年収850万円超」の給与所得者は一律増税となることが決まりました。
また、2019年10月からは消費税の増税が予定されているため、景気の悪化が懸念されています。表にあるように、今後さまざまな税制が導入されていきます。
知らない間に負担が増えていき、いつの間にか手取りが減っていくのです。ますますマネーリテラシーの重要性が高まってくることでしょう。
2018年以降の税制改正のポイント
出典先:Mocha
人生100年時代を迎えた日本、直近の2020年までを見通すと、現役世代にとってさまざまな税金の負担が増加します。厳しい見通しのなかで私たちは、老後のお金について今まで以上にまじめに考え、準備していく必要があるのです。