はじめに
家計の「見える化」で不要な支出を削減
貯金ができるようになるためには、支出が収入より少ない状態を作らなくてはいけません。家計状況をうかがうとあまり削減できそうな支出がなさそうだと思うかもしれませんが、この中にも不要な支出がいくつも含まれているはずです。
必要な支出か、そうでないかを見極めるには、ざっくりとでもよいので支出を記録してみることから始めてみてはいかがでしょうか。もし家計簿が苦手であれば、家計簿ではなくノートなどでもよいので、何にいくら使っているのか、お金の記録をしてみるのです。
その記録をもとに、できればお嬢さんも含めて、不要な支出はどれかを話し合ってみましょう。優先順位が低い支出はカットしたり、後回しにするなどして支出の仕方にメリハリを付けます。
春からお子さんが二人が独立するので、生活費全般が二人分減るように見込みがちですが、意識しないと人数は減ったけど支出は変わらないということにもなりかねません。
スマホ代や生命保険料は、契約の内容が妥当か見直すことも必要です。スマホは契約時に余計なプランが付いてしまっていることもありますし、生命保険はあまり必要性のない保障(特約)が付いた状態になっていることもあります。そういった部分がないかも確認しましょう。
大雑把でも支出を見直そうと思って動き始めると、減らすところを見つけることができるものです。頭で考えず、実行しながら見つけていただければと思います。
このままでは住宅ローン破綻…リスケも視野に
ところで、毎月の収支以外に、住宅ローンのボーナス払いも大きな負担になっているそうです。今は保険の契約者貸し付けでなんとかなっているかもしれませんが、いつまでも借りられるわけではありません。住宅ローンの返済ができなくなる可能性があるので、現状のままではキケンです。
ご存知でしょうか。収入が減るなどして返済が難しくなった方を対象に、銀行が相談に乗ってくれる場合があります。家計状況をしっかり見据えても無理だという場合には手立てになります。本当に生活に困窮した時に検討できる一つの策だと思ってください。ただし、支払総額が増えることになる場合もあるので、全体を見て判断するようにしましょう。
またはローン残高や金利などによっては「借り換え」もよいかもしれません。借りた当初はボーナスがあったようですが、今はないということなので、現状にあった返済方法にすべきです。毎月の支払いはきつくなるかもしれませんが、ボーナス払いなしのローンに変更できれば、ボーナス月のやりくりに悩むことはなくなります。