はじめに

一昔前は、投資というと、お金持ちがするものというイメージが強かったと思いますが、イマドキの投資は、お小遣い程度の金額があれば始めることができます。中には、100円から投資できるものもありますが、お金を増やすという点では、効果的な金額とはいえません。月に1万円なら、初心者の方でもトライしやすい上に、将来に向けて着実にお金を増やしていける金額ではないでしょうか。そこで、今回は、月に1万円から始める初心者にオススメの積立できる投資商品を紹介します。


投資信託積立(1):つみたてNISA

一般の人が始めやすい投資商品といえば、「投資信託」です。そもそも投資信託とは、投資家からお金を少しずつ集めてひとまとまりにし、そのお金をファンドマネージャーと呼ばれる専門家が運用する金融商品です。投資信託の中身は、株式や債券、不動産など様々な商品に分散されています。よく資産運用では、「分散投資が大切」と言われますが、投資信託一つ一つが分散投資の役割を果たしています。こう考えると、投資信託は自分で株や債券の分散を行わなくて良いので、便利な商品と言えます。

とはいえ、現在、投資信託の数は約6,000本もあり、初心者にとっては、自分に合った投資信託を選ぶことが自体、ハードルが高いでしょう。そこで、オススメなのが「つみたてNISA」です。

なぜなら、つみたてNISAで買える金融商品は、金融庁が定めた一定の基準を満たした投資信託・ETFだからです。もちろん、基準を満たした金融商品がすべて値上がりするとは限りません。しかし、明らかに初心者に不向きなものや積み立て投資に適さないものは除かれるので、投資先を選びやすくなります。

加えて、つみたてNISAで投資した投資信託から得られた利益は非課税になるところも魅力。現在、NISA口座ではなく、特定口座や一般口座で投資をして利益が出た場合には、その利益に対して20.315%の税金がかかります。仮に2万円の利益がでたとしたら、通常は約4,000円の税金がかかりますが、NISA口座を活用すれば税金はかかりません。つみたてNISAは、年間で40万円までの投資に対して、そこから得られる収益は20年間非課税になります。投資するときには、商品選びも大切ですが、税金など売却した場合の出口のところもしっかり考えて投資するようにしたいですね。

初心者の場合、つみたてNISAの商品の中でも、国内外に資産が分散されていて、かつ、信託報酬が低いインデックス型やバランス型の投資信託から始めるとよいでしょう。

投資信託積立(2):iDeCo

つみたてNISAは20年という長い期間非課税な上に、ラインナップされている商品も金融庁の一定の基準をクリアした商品なので、初心者が始めやすいのですが、節税という観点からすると、「iDeCo」に軍配が上がります。

iDeCoの大きなメリットは、「毎月の掛け金」「運用期間中の利益」、「年金の受取時」の3つの場面で税制優遇があること。中でも掛け金の全額を「所得控除」できるのは大きなメリットです。税金は、税込収入から様々な「所得控除」を差し引いた「課税所得」に対してかかります。つまり、所得控除が増えるほど、支払う所得税が減るので、この制度を利用すると大きな節税が可能です。iDeCoの掛け金は、「小規模企業共済等掛け金控除」という所得控除を受けられます。

掛け金の上限金額は、自営業者、会社員、公務員など、属性により異なりますが、いずれも5,000円からスタートすることができます。

例えば、課税所得が300万円程度の会社員がiDeCoに加入し、毎月1万円を拠出したとすると、年間の掛け金の合計金額は12万円になります。そして、この12万円はその年の給与所得から減額できるので、仮に所得税率が10%の人なら、所得税が約1万2,000円節税になり、住民税(一律10%)と合わせると約2万4,000円も節税になります。毎年12万円を貯めつつ、2万4,000円の節税になるのですから、お得な制度ですね。

iDeCoの運用商品は、定期預金、保険、投資信託から選ぶことができますが、運用益の非課税のメリットも活かすには、投資信託を選ぶと良いでしょう。

ただし、iDeCoは、基本的に60歳まで引き出すことができないので、その点は注意しましょう。