はじめに

貯める期間が短いリフォーム資金は予算を熟慮して

3,000万円近くかかるかもと言われているリフォームのお金も心配ですね。ご主人が50歳~60歳の10年間で返済、毎月の返済額が現在の住居費に近い6万円となるよう借りた場合(金利1.0%と仮定)、借りられる金額は約684万円となります。

リフォームに3,000万円かかる場合の頭金は、借り入れできる金額を引いて約2,400万円必要に。必要予備資金として生活費1年分300万円を残して頭金を支払う場合、6年後までに準備しておきたい貯金額は2,700万円。現在の貯金1,600万円を引くと、1,100万円を準備しないといけません。これは、毎月約15.3万円を積み立てれば達成できます。今後、時短勤務になり、また二人目の産休や育休に入ると考えた場合、可能かどうかを考えてみてください。

なお、もしリフォーム資金を2,500万円に抑えられると、毎月必要な貯金額は約8.3万円と大きく減らせます。さらに2,000万円に抑えれば貯金額は約1.4万円に。

前述の教育資金は、予算を減らすのが難しい一方で、ご相談者とご主人がコントロール可能なリフォーム資金については、予算を見直せるかもしれません。今の生活がキツキツにならずに、バランスよく貯められるよう、リフォームにかかるお金を下げられないかも検討しましょう。

図2

同居開始後は、この貯金はそのまま老後資金や教育資金の積立にまわせますね。

老後資金は夫婦のiDeCoで準備を

ねんきんネットも登録され、目標金額を試算している人はなかなかいないです。がんばりましたね!さて、その目標金額1,760万円をどのように準備すればよいでしょうか。

◆つみたてNISAから1,080万円
2021年から2042年までの22年間、毎月3.3万円(年40万円)つみたてNISAにて積立投資をした場合、元本だけで880万円の投資が可能です。夫婦2人で1,760万円となり、このうち教育資金として680万円使うと、残りは1,080万円に。

◆残りの金額はiDeCoで準備を
会社員は月2.3万円まで掛けられますが、教育資金や住宅資金のための積立もあるため、無理する必要はありません。また、ご相談者はご主人退職後、会社員をやめるかもしれないとのことですので、運営管理手数料がかかり続けるiDeCoではなく、預貯金で積立しても良いでしょう。

たとえば、ご主人が月2万円を16年間続ければ384万円、ご相談者が月1万円を27年間預貯金で積み立て続ければ324万円となり、つみたてNISAの1,080万円と合わせて1,788万円になり目標金額を超えられます。

この計画では、ご主人65歳時に目標に達することはできませんが、65歳時にすべてのお金を使うわけではありませんから、年齢差を活用して、ご相談者は長く積立を続けられると良いですね。

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