はじめに

ボーナスに頼らなくても貯蓄できる家計づくりを

ただし、住宅購入のところでもお話したように、ボーナス頼りの貯蓄計画だと、ボーナスが大幅に減ってしまった場合などは軌道修正する必要がでてきます。ですから、毎月家計から少しずつでも老後に向けて積み立てをしたいもの。中長期的に安定的にお金を増やしていくためには、「投資信託積立」が有効です。

今年からつみたてNISAを始めたとのことですが、仮に毎月1万円を4%の利回りの投資信託で30年間積み立てることができれば、約694万円になります。金融庁の資料によると、国内外の株、債券に20年間(1995年から2015年)分散投資した場合、平均利回りは4%程度とのこと。バランスファンドなどを活用して国際分散投資を心がければ、4%程度の利回りで運用できる可能性は高いでしょう。

妻はパートのままでも大丈夫?

今回は、ご希望の住宅価格などがわからなかったので、一般的な考え方に基づき試算してみました。住宅購入後は、住宅費用が増えたり、教育費が増えたりすることを考えると、月々貯蓄する余裕がなくなるため、ゆとりある生活を送るためには、奥様が正社員となり収入を増やすという選択も検討してみると良いですね。ただし、奥様がパートのままでも、ご主人の退職金制度やボーナスの状況が継続されれば、老後までの資金も準備できるでしょう。

今回のアドバイスが住宅購入価格や教育プラン、今後の働き方を考える上で、ご参考になれば幸いです。

連載「みんなの家計相談」でお悩み募集中!読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答えます。相談はこちらから。

この記事の感想を教えてください。