はじめに

2021年8月27日、オンラインセミナー「ライフプラン基礎講座!初心者の為の『マネーフォワード お金の相談』の賢い利用方法」が開催されました。

セミナーを主催した『マネーフォワード お金の相談(以下、お金の相談)』は、無料でファイナンシャルプランナーに家計相談ができるサービスです。1回目の「「お金について漠然と不安」家計、保険、住宅ローン…プロが家計相談でチェックするポイント」では、効率的な貯蓄の仕方や保険の選び方を紹介しました。

2回目は投資についてです。将来にむけてお金を増やしたいけれど何から始めたらいいかわからないという方や、投資を始めてみたけれど不安な方にむけて、『お金の相談』でも数多くの家計相談をうけているブロードマインド株式会社ゼネラルマネージャーでファイナンシャルプランナー(FP)の平原直樹氏が、投資でチェックすべきポイントを紹介します。

※本記事は講演内容を一部抜粋・編集しています。


お金を増やすにはどうしたらいい?

次にお金の増やし方を話していきましょう。アンケートでも「投資に興味はあるけど怖い」「何から始めたらいいかわからない」なんて方が多くいらっしゃいました。

何で投資って難しいのでしょう?投資でお金を得る仕組みは単純です。価格が下がっているときに買って、上がったら売る、ですよね?でも実際やるとなると、とても難しい、なぜなら相場がいつ上がっていつ下がるのかわからないからです。

そのため、金融庁がホームページで『三つの分散投資』を推奨しています。三つとは、資産、時間、地域の分散です。先ほど相場がいつ上がったり下がったりするのかわからないという話をしましたので、今回は時間の分散について説明しましょう。

皆さんが投資に興味があったとして毎月1万円ずつ積み立て投資するとします。ABCDの値動きのどれで投資したら儲かったかと言うと、Cなんです。

Aかな?と思ってしまいがちですが、これが積み立てのポイントです。価格が下がっているときは同じ1万円でたくさん個数が買えますよね。積み立てでは価格が下がってもたくさん買える分むしろラッキーとも言えます。皆さんの資産額は、「価格」×「個数」で決まりますので、価格が下がっても個数がたくさん買える積み立て投資を、金融庁は失敗しづらい投資手法としてお勧めしているわけです。

残る2つ、資産と地域の分散についてはぜひ『お金の相談』でFPに詳しく聞いて欲しいのですが、ある1つの商品や1つの地域に限定して投資してしまうと、万が一があったときにすべてダメになってしまう可能性があります。そのリスクを分散させるために、資産を株だけでなく債券などにも目をむけてみたり、株も日本株だけじゃなく海外の株を検討するといった手法をとってくださいね、ということです。

また、投資をする際に注意したいのが税金です。日本はお金が増えたら必ず税金がかかるので、通常であれば投資で利益が出ると税金がかかり、その分だけお金が減ってしまいます。

しかし、今は皆さんに老後を考えてお金を増やして欲しいので、税金を取らない制度ができています。それがNISA制度、DC制度、あるいは保険の控除の制度です。