はじめに

まずは大学にかかる教育費負担を確認

お子さんが3人いらっしゃるので、3人を大学まで出そうと考えるとかなりの金額になっていきます。日本政策金融公庫による、令和2年度「教育費負担の実態調査結果」によると、

・国公立大学 入学費用77.0万円 在学費用115.0万円×4年 537万円 
・私立文系  入学費用95.1万円 在学費用152.1万円×4年 703.5万円
・私立理系  入学費用94.2万円 在学費用192.2万円×4年 863万円

となります。上記の入学費用には、併願により入学しなかった学校への納付金も含まれています。大学の費用は年々増加傾向にあり、今後も少子化にともない「一人あたりの負担額」は増えていくと思われます。また、大学入学にともない一人暮らしをはじめた場合は、生活費が別途かかってきます。

お子さんが11歳、9歳、7歳なので、一番上のお子さんの大学入学後は、2年毎に入学金のまとまった支払いが必要になってきます。事前から計画を立てることが重要ですね。

大学費用の貯め方は、児童手当を現金貯蓄が基本

大学費用の貯め方の基本は、児童手当を貯蓄することです。所得制限にひっかからない場合は、児童手当だけで中学卒業までに約200万円を貯蓄できます。足りない分を、事前の貯蓄で作っていくという考え方になります。大学の学資を貯める方法として、現金貯蓄、学資保険、投資がありますが、現金貯蓄が一番ベースになります。

学資保険は、資金拘束される割にはほとんど増えませんし、万が一の保障額も小さいのであまりお薦め出来ません。また、投資についても、不確実性が高いため、大学入学前に暴落・不況になっては入学金の支払いが出来ないことにもなりかねないのであまりお薦め出来ません。ただし、お子さんがまだ小さく運用期間が10年以上とれる場合、ジュニアNISAなどの税制優遇制度の活用は有効と言えるでしょう。どちらにしても現金貯蓄をベースとして、投資は「少し増えたらラッキー、ある程度増えていたら利確し、もし暴落していても入学費用は現金で支払える」くらいの余裕を持って取り組んだほうが良いと思います。

ご相談者様のケースを考えるにあたり、実際どのような進路になるかはわかりませんが、最も人数の多い私立文系に入った場合のシミュレーションを組みたいと思います。

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