はじめに

住宅購入・住宅ローンの注意点は

現在親戚の家を無料で借りているので費用が発生していないのは、非常に有利と言えます。「子どもが大きくなって手狭になった」「借りるのは、大家に気を使ってしまう」などの理由から家の購入を考えているのかと思われます。

現在43歳なので、仮に65歳まで働くとして22年間が現役とすると、2,000万円を22年で支払うことになります。フルローンだった場合は仮に金利が0.7%として、月々約8万2,000円の支払いになります。固定資産税や修繕費を考えると、住宅関連費用は月々10万円と考えたほうが良いでしょう。現在、毎月の貯蓄が7万円なので、これでは3万円の赤字になってしまいます。

また、現在はお子さんとお住まいですが、社会人になれば自立して別々に住むことになると思います。5人用の広さの家で、老後2人で暮らすのは広すぎる可能性もありますね。もちろん一旦家を買ったら、その家に住み続けなければいけないこともありません。購入する場合、物件の立地や条件(駅からの距離や、周辺環境、日当たり、間取りなど)が良く、リセールバリューがつくかを考えて購入することをお勧めします。

現状のままだと54歳で資産が底をつく!?

現状の情報をもとに、以下の条件でライフプランをつくり、シミュレーションしてみましょう。

・お子さんは小中高と公立、大学は私立文系
・大学受験の年は受験対策として年間30万円の塾代がかかる
・インフレ率は0.75%
・2023年に2,000万円の住宅を購入し、フルローンで金利0.7%とする
・給料は毎年0.5%上昇。60歳で定年し65歳まで嘱託社員として給料はそれまでの7掛けになる
・年金は現在水準の8掛け
・介護費用として一人500万円を想定

まず、住宅を購入せずに現状の親戚の家を借りていた場合のシミュレーションです。

【シミュレーション1】現状のままの場合

【シミュレーション1】によると、50歳を超えたあたりで、お子さんの受験や大学費用がかさみ、54歳で一旦資産が底をついてしまいます。

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