はじめに

運用益をゼロにすることができる「つみたてNISA」

iDeCoは、税制優遇のメリットを享受しながら自分年金を準備できる優れた制度なのですが、不便な点もあります。それは、iDeCoで積み立てたお金は基本的に60歳まで引き出すことができないところや家計の状況が変化して、積立をストップしたり、掛け金を変更したりする時に手続が面倒だったり、手数料がかかったりするところです。

そこで、iDeCoと併用して活用したいのが、「つみたてNISA」です。なぜなら、、iDeCoとは違い、つみたてNISAは、いつでも自由に売買でき、加えて、家計の状況に応じて、簡単に積立をストップしたり、掛け金を変更したりすることもできるからです。

つみたてNISAは、投資できる上限額は、年間40万円まで。非課税適用期間は、最長20年です。新規に投資できる期間は、法改正後2042年までとなるので、2021年から投資する場合、最長で2042年までの22年間、最大880万円の投資に対する利益が非課税にできます。

これを毎年3%で運用できたとしたら、20年後の利益は、約292万円になる計算です。非課税のつみたてNISA口座なら、292万円がまるまる手に入りますが、通常の課税口座の場合、292万円に対して、20.315%が課税され、約59万円が差し引かれてしまいます。運用益が非課税になる効果は大きいですね。

また、つみたてNISAでは、一括投資は認められておらず、積立投資のみ認められています。投資できる金融商品は、個人が中長期的に安定的に資産形成できると国が判断した投資信託、ETFになっています。もちろん、基準を満たした金融商品がすべて値上がりするとは限りません。しかし、明らかに初心者に不向きなものや積み立て投資に適さないものは除かれるので、投資先を選びやすくなります。

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