はじめに

世界の株式に分散して投資をする、という方法

世界の株式に分散して投資をする。それが理にかなっていると思っていただいたとしたら、さあ、そこで投資信託の出番ということになります。

私どもアセットマネジメントOneでは、実は世界のさまざまなインデックスに連動するパッシブファンド「たわらノーロードシリーズ」というものを展開して、懸命に今みなさんにお伝えしているところです。

「たわら」は、大事なものを入れる袋。お米とかも含めてですね。そういった袋という意味があります。今日、投資信託はいろんなお菓子を詰め合わせる袋だとお話ししましたけど、そんなところからネーミングが来てると覚えていただければ助かります。

そして「何に」「どこに」でいろんなラインナップを取り揃えています。ノーロードというのは販売手数料がゼロということ。購入時、売却時の手数料が不要なため、非常に低コストになっているファンドです。

先ほどお話ししたような世界経済の成長をシンプルに取っていくという考え方であれば「たわらノーロード」の先進国株式と新興国株式を今の世界のGDPの割合と同じ、6対4で組み合わせて投資をすることができます。

そうはいっても「初めてだから株式投資から始めるのは少し難しい」「ちょっとまだ迷いがある」というお客さまもいらっしゃると思います。

そういった方には、私どものアクティブファンドです。「投資のソムリエ」は世界のさまざまな資産に投資し、運用のプロが市場環境に合わせて組入比率を機動的に変更するファンドです。

アクティブファンドとは、「常に積極的だからリスクリターンが高い」という意味ではないんです。値動きのブレをどれだけ小さくコントロールできるかというところに着目して銘柄を選び、配分を調整していくという考え方のアクティブファンドもあります。この「投資のソムリエ」というのは、安定的な値動きを目指しており、預金から投資への一歩を踏み出そうとしている方にご紹介したいファンドです。

投資のソムリエはアクティブファンドのため、たわらシリーズと比べて手数料負担が少し増えてしまいますが、この運用手法はプロでなくてはなかなかできません。私どもは実は、年金運用にも強みのある運用会社のため、その年金運用で培った運用方法・ノウハウでこのファンドを立ち上げています。

このファンドを立ち上げたファンドマネジャーは、「親、兄弟、そして友達にも勧められる。長くずっと付き合ってもらえる、そういうファンド。預金の一歩先のファンド。国債をちょっと上回るぐらいで、大勝ちしなくても負けない。着実に増やしていけるようなファンド。こんなのを作りたいんだ」という熱い思いで投資のソムリエを作ったそうです。こんな考え方のファンドもあるのだなと、少し興味を持っていただけたらうれしいです。

私どもでは今日、入口の近くにブースも出しております。もし商品に少し興味を持たれたという方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

投資の「か」「じ」「つ」

今日は、積立投資や世界経済についての考え方、そしてどのような商品があるのかを、運用会社の立場からお話をさせていただきました。

あと少しになりますので、最後にみなさんへ、まとめのメッセージをお伝えしておきたいと思います。

まず、投資で心掛けるべきことのひとつ目は「(1)感情に惑わされないこと」です。投資は安いときに買って、高いときに買わないというのが鉄則です。ですけれども、人間はどうしても安くなれば怖くてもう買えません。まだ下がるんじゃないかという気持ちのほうが働きます。上がってくるとうれしくなって、追加で買ってしまいます。鉄則とは反対のことをしてしまうのが人間の行動です。これだけは心、感情の問題なので止めることができないんですね。

でも積立投資な自動的にそれができるという意味ではとても大きい。この感情に惑わされないことが、投資を成功させる秘訣であり、逆にいうと投資の成功を阻む最大の要因も感情だと言われています。

そして2つ目。個人投資家が効率的に活用すべきは「(2)時間である」。機関投資家、プロの年金などと違って、四半期や年度でその運用成果を問われることが個人の場合はありません。そのため、5年先、10年先に目標を定めて、純粋に長期投資に取り組むことができる。時間は個人投資家にとっての最大の武器だと言われます。

3つ目は「(3)積立投資である」になるかと思います。とにかくルーティンワークで自動的に運用が続いていく仕組みをセットすることができれば、投資成功の近道になるのではないでしょうか。積立投資ならそれが可能だと、今日は気持ちを新たにしていただけたらと思います。

そしてこの「感情」「時間」「積立投資」。3つのキーワードの頭の文字を取って「投資のかじつ」。「投資の果実」をぜひ手に入れていただきたいと思っています。弊社がそのお手伝いをできればほんとにうれしい限りです。本日はご静聴いただきまして誠にありがとうございました。

この記事の感想を教えてください。