はじめに

両親のライフプランについて話し合ってみて

今回、今のペースで貯蓄や投資を続ければ、55歳で早期退職でき、その後の就労収入も必要なく、95歳時点で、1,000万円ほど残る結果となりました。シミュレーション上では、お母様と同居開始後も、年間60万円の支援とマンションの管理費・修繕積立代の負担を考慮しており、1,000万円程度の支出を見込んでおります。支出は、それなりに余裕をもって計算したつもりです。

将来の収支予測を立てておかないと、いくら貯蓄があっても不安に感じることかと思います。

個別相談にお越しになる方の中には、年金暮らしの親御さんに、将来、仕送りをする必要があるとお考えの方も少なくありません。ただし、正確な年金額や生活費、貯蓄額を把握されているお子様はほとんどおられません。ご相談者のご両親も、今もなお、お仕事を続けられており、お子様に迷惑をかけないよう、自分達のライフプランを考えておられることかと思います。本当に介護費用に1,000万円が必要か、一度、ご両親に、ライフプランを立てることをお勧めされてはいかがでしょう。お子様がそれほど心配されていると分かれば、前向きに、検討されると思います。

相談者のためのお金の使い方計画を!

また、ご相談者も、貯めたお金をどう使い切るか、計画を立ててみてください。目的を達成するために、好きではない仕事を続けるためにも、また、将来、親の介護に直面する場面でも、ご自身がストレス発散できる楽しみや、ガス抜きする術をもっておくことはとても大切です。

今回、概算で計算させていただいたキャッシュフローをもとに、アドバイスさせていただいております。前提条件が変わればシミュレーションにも大きく影響します。あくまで、老後資金計画を立てる際の参考としていただければ幸いです。

より正確なプランニングの作成をご希望の場合は、お住いの地域のFPに相談されることをお勧めします。

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