はじめに
マイホームを購入した場合の資産の推移はどうなる?
次に、資産残高(バランスシート)の推移を確認してみましょう。
1年後にマイホームを購入されると、資産として不動産(紫色)が増える一方、負債として住宅ローン残高(茶色)が計上されることになります。その結果として、棒グラフは上側と下側に分かれ、資産合計から負債合計の引いた純資産は赤色の折れ線のように推移することが見込まれます。
お子様が大学入学のタイミングで資産が減少することは賃貸の場合と同様ですが、”カツカツのローン地獄に陥る”ようなレベルではなく、貯金と投資資産の合計は大学入学以降で最も小さくなっても、ご相談者さまが53歳の時の4,516万円となります。
マイホームを購入された場合、築10年、築20年といったタイミングで、屋根や外壁の塗装、水回りのリフォームなど、100万円単位の工事費用が発生する可能性があります。しかし、そういった工事費用を考慮したとしても、現在の収入と支出が継続するという前提であれば、お金の面で困るような状況になるとは考えづらいでしょう。
今回のポイントをまとめると…
以上、ポイントをまとめますと以下のようになります。
◆お子様が私立医学部に行かれる場合は、大学だけで教育費は3000万円超となる可能性があります。
◆今後も現在の収入と支出が大きく変わらないようであれば、賃貸を継続された場合、マイホームを購入された場合のいずれであっても、お金の面で困るような可能性は低いと思われます。
ご参考としていただけましたら幸いです。
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