はじめに

税金だけじゃない、個人と法人の違い

──他にも知っておくべき違いはありますか?

井内:健康保険制度、厚生年金保険制度は会社員向けの制度で、会社から受け取る給与や賞与に応じて決められた保険料が給与、賞与から控除されます。

対して、国民健康保険は個人事業主や会社を退職した人、そしてその家族が入る医療保険制度で、前年の所得、世帯の加入者数などを元に保険料が決まります。年金については、個人事業主の場合、20歳以上60歳未満の人は毎月定額の国民年金保険料を納めます。ちなみに、今年度は月額16,590円です。

井内:なお、個人事業主が法人化して法人から役員報酬を受けることになると健康保険、厚生年金に加入することになりますので、こういった健康保険、厚生年金といった社会保険での保障が厚くなるのも、法人化のメリットです。

ただし、加入者分の保険料だけ負担する会社員と異なり、加入者と法人両方の保険料の負担を計算に入れる必要があるので注意してくださいね。


法人・個人どちらがよいのかは、利益がどれくらいあるかによって、大きく変わると言えそうです。これはタレント業に限った話ではないので、フリーランスや兼業・副業として個人事業を行なっている方も、自身の状況を確認し、場合によっては法人化を検討してみてもよいかもしれません。

松竹芸能チャンネル「芸人のお金事情って??河邑ミクは賞金100万円を何に使った??」

動画では、河邑さんと金子さんが賞金の使い道や給与事情についても明かしているので、ぜひ合わせてご視聴ください。


関連記事

この記事の感想を教えてください。