はじめに

2 約10年に1度、景気は地に落ちる

融資の消極化が景気後退を呼ぶ
信用サイクルは、銀行の融資姿勢のサイクルです。下記のグラフでわかるとおり、約10年に1度の景気後退局面では、銀行の融資姿勢が消極化した結果、企業は資金調達しにくくなり、デフォルト(倒産)率が高まります。

■米国の銀行融資姿勢

■商工業ローンの貸倒償却率

3つのサイクルが合体して負の威力増強
リスクオフ局面から突然始まる銀行の融資姿勢の消極化は、企業を慌てふためかせ、実態以上に景気がズドンと落ち込みます。

信用サイクル(10年)の一番悪い時期に、金融政策サイクル(5年)と在庫サイクル(2.5年)の悪い時期が重なると世界を巻き込む危機が起こります。

つまり、約10年に1度、シャドー部分で示した「S&L危機」「ITバブル崩壊」「世界金融危機」「コロナショック」のような深い景気後退局面が生まれるので、3つのサイクルの合致時期には要注意です。

鍵を握る3つ目の金利
この10年に1度の危機を予測し、避けることが、投資で成功するためのポイントの1つです。しかしながら、銀行の融資姿勢を日々データで追うことはできません。

信用サイクルの局面を知るためには、社債利回りを使います。

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